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TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

ホワイトクリスマス2016 / 12 / 25

早朝から、雪の降りがピークになって来た・・・。
私は、かねてよりホワイトクリスマスの花名にふさわしい画を具現化できないものかとトライを重ねていたので、この初雪に躊躇なく東京都神代植物公園へ向かった。11月に東京で初雪が観測されたのは1962年以来54年ぶりの事になるとカーラジオから流れている。

誰もいない、バラ園で作業員とひとことふたこと言葉を交わす。
私「今日は、贅沢にも雪のバラ園を独り占め状態です!」
作業員「こんな日にはプロしか来ませんよ」
私がプロとは知らないはずの作業員の方から、意外な言葉がかえってきた。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「やわらかい光とアクセントでバラを撮る」
ホワイトクリスマスをじっと眺めると、雪空のソフトな光が優しく包み込むように回り込んでいます。毎年のように撮影しているホワイトクリスマスですが、簡単そうに見えてこれがとても手強い被写体なのです。なぜだか、他のバラに比べて綺麗な花弁が少ないのです。原因は、雨などの些細な刺激ですぐに汚れたように痛んでしまうのがほとんど。それに、淡いオフホワイトの花色も単調な画になりがちです。このような事から、何かしら変化をもたらすアクセントがないかと模索していました。幸いな事に、初雪に見舞われながらも、この一輪だけがかろうじて理想に近い美しさを保っていた。

—–ふわっと積もり始めた初雪のアクセントが加わり、写真の物語性はガラリと一変。

撮影地:東京都神代植物園

カメラ設定
Nikon D810, 絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/640秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離105mm、露出モード:マニュアル、露出補正:−0.67、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、Raw

使用ソフト
PhotoshopCC2017.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

Nikon D810, AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

POSTED BY:
tsugionishimura_image

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

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