夏至から数えて11日目あたり、エコトーンに半夏生(ハンゲショウ)の花が咲き始めると、いよいよ梅雨明けの頃あいとなる。
半夏生のフェノロジーは実に趣味深い。
6月、花序近くの葉っぱが白く化粧を始める頃、花穂が立ちあがり、7月に入ると梅雨の終わりを告げる、ちっちゃな白い花が咲き始めます。
この花には蜜はないけれど、花粉を食べにハナアブの仲間やハムシ達が訪れます。
そして、その虫たちを狩るカリバチやカマキリなどが集まってくるのです。
この日は、35℃越えの猛暑日
知り合いが「もう梅雨明けしたんじゃないのかい」と、うんざり顔でつぶやいています。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「五月晴れの日を狙って」
よく目にするのは、キヒゲアシブトハナアブ。エコトーンに生息する虫としては最適と考え、このハナアブを狙うことにしました。
主役(主題)の半夏生の特徴である白化現象のコントラストをひときわ強調できるように、五月晴れの日を選び、背景は暗くなる場所に咲いている花をセレクト。
あとは脇役がピッタリとおさまる構図に飛び込んでくるタイミングを図ることにしました。
カメラ設定はこのことを踏まえシャッタースピード:1/400秒が最低限必要と決め、フォーカスはMF(マニュアルフォーカスに設定)。
撮影地:練馬区石神井公園
カメラ設定
Nikon D810, 絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/400秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離105mm、フォーカスモード:MF、露出モード:マニュアル、露出補正:+0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC2015.5使用(Rawデータ現像)
使用機材
Nikon D810, AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
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