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TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

キチョウと萩2009 / 10 / 15

秋の七草のひとつ「萩」の字は
クサカンムリに秋と書く日本生まれの和製漢字ですが、
『万葉集』の中で萩の花の歌を詠んだものが一番多く141首ほどあるといわれています。
花の人気も高く此処の神社境内にも縁起ものとしてなのだろうか2対植えられています。
萩はキチョウの食草(マメ科)であることから、
数頭のキチョウが吸蜜、交尾、産卵にここの萩に依存しています。

写真は蛹から羽化したばかりのキチョウの交尾です。
キチョウの♂は今か今かと蛹の羽化を待ち構えるるように、
常時数頭が代わる代わる確認に訪れます。

その羽化直後の交尾シーンにはなかなか巡り会えず悔しい思いを募らせていましたが、
今回やっとその決定的瞬間が訪れました。

撮影技法
キチョウの羽化直後の交尾シーンはお互いが翅を閉じているため肝心の部分が確認出来ません。
観察の結果、ライバルの♂がちょっかいを仕掛けた瞬間だけ翅をバタバタと開くので
そこを狙うことにしました。
8ミリ魚眼レンズ+1.4xテレコンをキチョウの下の方にセット。
ストロボはサンパックPF20XD2灯使用、一灯は斜め右から三脚にセットして、
もう一灯は手持ちで影の出方を調整しらがら内蔵ストロボに同調させて、その瞬間を待ち構えた。

カメラ設定
露出設定マニュアル、シャッタースピード1/120秒,絞りF18、ISO400。

使用機材
Canon40D、シグマ8mmフィッシュアイレンズ+1.5Xテレコン、内蔵ストロボ+外部サンパックPF20XDストロボ2灯、三脚。

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

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