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アトムの最後2009.06.28

最近、手塚治虫生誕80周年を記念した「手塚治虫展」が開かれました。
ニコニコ動画でも「手塚治虫アニメワールド」公式チャンネルを展開しています。
そんなこともあって、「鉄腕アトム 別巻」の最後に収められている、マニアの間では知られているカルト的な短編を思い出しました。
私はマニアではありませんが、この話だけはどこかで読んでいて、強烈な印象を持って覚えていました。
鉄腕アトムというと人間のために戦う明るくて元気なロボット。
アニメやコミックを見たこともない人でも、日本人ならそんなキャラとして認識してるんじゃないかな。
最近だとプリウスのCMとかでも見かけますよね。
「アトムの最後」とありますが、この短編の主人公はアトムでもロボットでもありません。
ネタばれになるので書きませんが、絶望的に救いのないストーリーで、手塚治虫自身「陰惨でいやな気分になる」と後に記述したと言われています。
もしかすると、この作品を描くことで、手塚治虫は自らが作り出した正義の味方で良い子のイメージのアトム、そして「ロボット法」への決別宣言をしたかったんじゃないかな、なんて思ったりもします。
昭和45年の作品です。

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KOJI SAITO/齋藤光二
株式会社 ドワンゴ ニコニコ事業本部副本部長 DAGE取締役プロデューサー

和ごころ – 江戸の文様と伝統色2009.06.23

和の意匠が好きです。

斬新で自由奔放に傾(かぶ)いてて、現代でも色褪せないアウトローな力強さは、まさにロックだと思っています。

先日、箱根のルネ・ラリック美術館に行ったのですが、そこで本物のアートに囲まれちょっとだけ感化されて、売店で思わず買ってしまったのがこの一冊です。

ただ、眺めるのが楽しい。

甚三紅、藍海松茶、御召御納戸、蘇芳、瓶覗、鶸色…

何て読むかわかりますか?
この本で紹介されている「伝統色」なんです。
画数の多い漢字を見るだけですでに昂揚している自分がいる。。。

では一つ、「伝統色」をご紹介しますね。

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高麗納戸【こうらいなんど】

松本幸四郎(歌舞伎役者)から出た、暗い納戸色

Canton Blue

C 90 M 65 Y 58 K 0

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説明の意味はわかりません!
でもTHE 江戸って雰囲気するでしょ。
CMYK数値が心憎いですね。

あ、画像データもCD-ROMで付いているのでデザイナーの方にもお勧めですよ。

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KOJI SAITO/齋藤光二
株式会社 ドワンゴ ニコニコ事業本部副本部長 DAGE取締役プロデューサー