知り合いのテレビディレクターが最近観た作品の中で一番面白かったと教えてくれたのがこの作品です。
ヘヴィーメタルバンド、アンヴィルを追ったドキュメンタリームービーです。
アンヴィルはかつて『メタル・オン・メタル』などの伝説的なアルバムを発売しますが、結局メジャー音楽シーンで活躍することがないまま四半世紀以上が経ちました。
しかしリップスをはじめとしたメンバーに、ロックの炎は消えていません。
ケータリングサービスの仕事をしながら、音楽を続けています。
その姿は、家族からみれば、「夢を追っている」というにはあまりにも残酷で熾烈な姿に映ります。
なぜ続けるのか、なんのために続けるのか?
そんな彼らに、ワールドツアーの話が舞い込みます。
ヨーロッパのロックフェス出演を中心としたツアーは、しかし、彼らに50歳の現実と音楽シーンの移り変わりを実感させるものなってしまいます。
改めて彼らは自問することになります。
なぜ続けるのか、なんのために続けるのか?
それでも彼らは自己負担で作った最新アルバムを持って、メジャーレコード会社の門をノックします。
諦めないのではなく、諦められない男たちの生々しい人生。
作品の最後、彼らは日本のフェスから招聘を受けて来日します。
30年ぶりでした。
ヨーロッパツアーの悪夢から、5人しかいない会場のイメージが離れられないリップスが立った舞台から見た光景は・・・。
髪が薄くなり、顔や身体の肉がたれた50歳の男のロックな生き様でした。
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AKIRA OKAJIMA/岡島朗
有限会社楽脳 取締役
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