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オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション2009.06.16

オバマ現象のカラクリ共感の戦略コミュニケーション
田中 愼一・本田 哲也(著)

オバマ大統領については、はじめ「大統領演説」を収めたものに火がついてから、いろいろな種類の読み物が出ましたが、ついにビジネス書スタイルのものまでが。ちょっと「便乗なんとか」な感じもしたりします。
でも、演説はもちろん、選挙をいかに戦うか、仲間をどうやる気にさせるか、結束をどう固めるかなど、我々普段の仕事に役立つ考え方や方法論も多々あり、なかなか視点の面白い書であります。
主な柱は次のとおりです。
(1)オバマ現象とは何か
(2)大統領選挙戦の実際
(3)三位一体の戦略コミュニケーション
(4)オバマ陣営の戦術
(5)戦略コミュニケーションの発想
巻末に演説全文集(2004年民主党大会基調講演/2008年大統領選勝利演説/2009年大統領就任演説)が付いており、それだけでも価値のある一冊と言えましょう。
ただ、「大統領就任演説」はどの書物でも全文掲載してあり、当然中身は同じ。でもなぜか何度もじっくり読んでしまいます。

Showken Hirasaka
Camelstudio Co., Ltd.

オバマ・ショック2009.06.15

オバマ・ショック
越智 道雄・町山 智浩(著)

明治大学の名誉教授で、「誰がオバマを大統領に選んだのか」などの著書を持つ越智道雄氏、映画評論家でコラムニストでもある町山智浩氏の対談形式で綴られる、いわば「オバマ大統領」考察本です。
レーガン時代の話から始まり、ブッシュ元大統領について、サブプライムや住宅バブルを中心とした経済について、スターウォーズを引き合いに出しての軍事論、そしてオバマ大統領の人格や人間観について… とてもテレビや新聞では”ムリ”と思われるような大胆な意見などもあり、なかなか読みごたえのある一冊です。
最後に「オバマは宇宙人である」「さらにオバマは弥勒菩薩である」という越智氏の持論が展開されますが、これは結構笑えるうえに説得力があります。

Showken Hirasaka
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オバマ大統領―ブラック・ケネディになれるのか2009.06.14

オバマ大統領―ブラック・ケネディになれるのか
村田 晃嗣・渡辺 靖 (著)

アメリカに詳しいふたりの大学教授が、対談形式で政治、外交、社会など、さまざまな観点からオバマ大統領を論ずる、という内容の新書です。

これは自分の主観ですが、著者はふたりとも基本的にオバマ大統領の登場を「驚き」「感激」「期待」という感情で受け止め、最終的には、「このような大統領を擁するアメリカがうらやましい」という気持ちなのだろう、と思います。
このあと読んだ対談本も同様でした。日本の政治界にはありえない、また、叶わぬ理想のリーダーとしてほってはおけない、といったところなのでしょうか。

内容としては、「オバマ大統領は、あの伝説の大統領・ケネディの再来となるか」「再選されなかった不人気大統領・カーターとなるか」などいろいろ興味深いテーマを、様々な史実を取り混ぜながら展開しています。

また、「オバマには”力”がある。この本のタイトルを”オバマ力”にしよう。いやいや、それでは”オバマか”と読まれてしまう」などクダラないやりとりも真剣にされていたのが印象に残っています。

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オバマ ホワイトハウスへの道/『TIME』誌特別編集2009.06.13

オバマ ホワイトハウスへの道
『TIME』誌特別編集

アメリカで最も信頼されていると言われるニュース誌『タイム』が3年に渡り密着取材をして編集された、記事と写真集をミックスしたスタイルの大型本です。
ケニア人の父親、カンサス出身の母親の出会いから、ハワイで生まれ、インドネシアで育ち、そしてシカゴで勝利宣言をするまでの道のりを知ることができる、いわばオバマ大統領の「伝記」ともいえる内容が綴られています。
文章もさることながら、ふんだんに掲載されている写真がアーティスティックでとてもクオリティが高いのです。タイガーウッズやマイケルジョーダンの写真集…いやいや、ローリングストーンズのツアープログラムともいい勝負かもしれません。

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完璧な冷静 オバマ 変革と試練2009.06.12

完璧な冷静 オバマ 変革と試練
エバン・トーマス・著

最近オバマ大統領の書物を読みあさっています。
特につい先日の大統領就任演説(選挙演説ではなく)を聞いて、いたく感動してからです。もっと大統領のことが知りたいと、毎日じっとしていられません。
これほど心を動かされたのはジョンレノン以来でしょうか。
こちらの200ページを超える単行本は、予備選から初の黒人大統領誕生まで、ニューズウィーク誌がアメリカ大統領選700日の激動の舞台裏を完全密着取材したもので、たいへん読みごたえがあります。
ただ、慌てて誰かが乱暴に翻訳した感じ(そうではないかもしれませんが)がして、日本語の意味がよくわからん箇所がたくさんありました。
そのあたりを軽く読み飛ばしても、なかなかな内容です。
この方がアメリカ合衆国のトップに立ったということは、ある意味で歴史を塗りかえる「大事件」であったことは間違いないようです。

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