兵庫県西宮市に「さくら」という居酒屋がある。
そこのママさんが地元の若いミュージシャンを紹介するUSTREAMを始めた。
超絶テクニックを持つギタリストを紹介している最中、たまたま大阪に来ていた中西圭三氏がその中継を見て、店にかけつけた。「さわぎ」はそこから始った。
「さくらママ」の波乱に満ちた半生にインスパイアされた向谷氏が「さくら」をテーマに曲を書き出した。
USTREAMで中継しながら、その「さくら」というテーマで曲を書いていた向谷氏のタイムラインに、ビュワーからの書き込みによる歌詞の断片が流れて来た。
個性的なシンガー活動をされている、キムビアンカさんによる書き込みだった。
曲にピッタリの詞に向谷氏、ビュワー一同驚き、即その場で参加して頂く事になった。
後日、これまたUSTREAMで、同曲の中西圭三氏によるボーカル・デモを録っているさなかに、キムビアンカさんが歌詞を仕上げにスタジオに登場。
ビュワーが見守る中で歌詞を仕上げた。
キムビアンカさん自身が詞の確認のために歌って見た。
普段の彼女のレパートリーとは180度違うパフォーマンスながら、その表現力あるボーカルが曲にぴったりだった。
その場でメインボーカルをとって頂く事に。
12/5に行われた「公開レコーディング」は、向谷氏のピアノをはじめ、生ギター、パーカッション、8人編成のストリングス、ウッドベース、エレピ、そしてボーカルとコーラスと、全て同時録音された。
一発録り、いわゆる「せーの」である。ストリングス等の綿密な打ち合わせ後、テイク2で本編を録り終えた。
録音と同時並行してプロモーションビデオの撮影も行われた。
後日、18日にミックスとマスタリング等が行われた後、なんと世界最速(現時点では恐らく)の2時間あまりでiTunesから配信がスタートした。
まだUSTREAMの中継が続いていながら、ビュワーの目の前で配信が開始されたのだ。
チャートは、iTunes J-Popアルバムチャート初登場一位。
決して分かりやすくポップなヒットパターンの曲ではない。
むしろ逆。大人のための、情景浮かぶバラードの秀作だ。
それが初登場一位である。また地殻変動を感じさせる出来事ではないか。
向谷氏のもう一つの専門である鉄道ネタも、大きなタイアップとしてからんでいる。
来年全線開業する九州新幹線の名称が偶然にも「さくら」なのだ。
JR九州さんにより、そちらの応援ソングとしても認定されている。
ちなみに、同時に撮影されたPVは、実は3Dバージョンも用意されているのだ。。。
iTunes
http://itunes.apple.com/jp/album/id411178615
e-onkyo
http://music.e-onkyo.com/
「さくら」PV
http://www.youtube.com/watch?v=jj4EZV5tLCM
USTREAM公開レコーディング
http://www.ustream.tv/recorded/11265132
HIDEO SAITO/斎藤英夫
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