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HIDEO SAITO 斎藤英夫
音楽プロデューサー・作曲家・編曲家・ミュージシャン
森高千里や夏川りみなどの作品やプロデュースで知られる。 発表楽曲数は約190曲、代表曲はレコード大賞最優秀編曲賞ノミネート曲「渡良瀬橋」森高千里(’92)、レコード大賞新人賞獲得曲「今度私どこか連れていって下さいよ」加藤紀子(’93)など。日本テレビ「歌スタ!!」出演中。

牛島隆太(5)2010 / 03 / 05

隆太君が初めて番組に登場し、私が「よろしく札」を挙げた日、収録後に話をした。
「歌がうまいだけでもダメ、曲が良いだけでもダメ、本人が人気者にならないと」。
彼はこの時のこの話を覚えているかどうか分からないが、この1年間で着実に人気者になりつつある。

「歌スタ!!」で最初に隆太君が回転ステージに登場し歌った時、実は私は「延長ボタン」を一度も押していない。
歌唱には十分引き込まれたし、中学生という年齢にも興味を持った。
ただ彼の選曲が清水翔太さんの曲だったので、ロック畑の人間としては自分の物件では無いような気がした。
前回ご紹介したように、そもそも札を挙げる事に及び腰な我々ハンター(汗)。 
隆太1コーラス歌いきった後の質疑応答で、郷ひろみさんの大ファンだと分かり、なるほど、何か謎が解けたような、何か自分の中で計算が始まったような気がした。
でも、マシコタツロウか、浅田祐介が(札を)挙げるんじゃないか?と思っていた。
チュートリアル福田君の「ファイナルジャッジ!」の掛け声の後、オンエアでは写っていなかったが、他のメンバー全員が札を挙げ終わるのを待った。
見渡すと全員「ゴメンネ」ではないか!この歌唱でそれは無いだろう!と、ひとまず「井手方式(追試)」でつないだ。

一番欲しいのは、冒頭で書いた「人気者」になりそうな片鱗だったが、まだその気配は感じられない。

「井手方式(追試)」では、コブクロの「永遠にともに」を選曲した。
サビでの引き込まれ方が半端じゃなかった。番組収録時、スタジオには観客の皆さんがいる。
その皆さんの反応が凄く良いのだ。その後のMC東野幸治さんのインタビューで成績優秀、趣味は健康と、いろいろと分かって来た。
本来の人気者の持つ要素とは正反対なファクターが並んだわけだ。
「こんなヤツ他にはいないよな。競合他者はいないかも。でも人気者になれるか?」
いろんな計算が頭を駆け巡った(笑)。
最終的には年齢が物を言った。
まだ14歳(収録時)、3年待っても17歳!可能性は十分ありそうだ。

結果は周知の通りだ。
(続く)

http://tearbridge.com/ushijima/

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