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KENJI TAKAZAWA タカザワケンジ
ライター/編集者
写真、文芸を中心に、「PHOTOGRAPHICA」「papyrus」「野性時代」などの雑誌で、インタビュー、人物ルポを手がけている。とくに写真をめぐるフィールドワークに力を入れていて、別名「写真探偵」。 カメラに関する編共著に『GR DIGITAL BOX』がある。

写真機の可能性を体現するカメラ(ライカM型・その2)2009 / 09 / 07

ぼく自身、ライカM2を使っている。

今日のライカブームの教祖的存在の田中長徳さんのにはさんざんお世話になり、『名機礼讃3』の編集もさせてもらったくらいだから、ライカの魅力などいまさら語るほどのことでもないと思っていたけど、あらためて考えてみるとムズカシイ。その日、その日でその答えは変わってくるような気がする。

ただ、いま、ぼくが持っている関心に沿ってライカの魅力を考えてみると、たとえばこんな感じだ。

まず、カメラが「見た」ものを撮る機械であるということに忠実であること。すなわち、ファインダーの見え方がクリアですばらしい。そして、シャッターを巻き上げるメカニズムのスムーズさと、シャッター音のやわらかい音。そして、交換レンズがどれもすばらしい性能であること。

以上はライカを使っていれば当たり前のことなのだが、こうしてその魅力を言葉にしていくと、ライカがいかに写真を撮る機械としての機能に忠実であることがわかる。

(「ライカM型・その3」へつづく)

*8月24日発売の「Goethe (ゲーテ)」(幻冬舎)で松本人志さんの人物ルポを書きました。カメラにもライカにも関係ないですけど。あ。この記事のカメラマンは「巨匠」三浦憲治さんで、わずかな時間でカッコイイ写真を撮っていて、サスガ! と思いました。キヤノンのいちばん高いデジカメで、魚眼レンズとか使っちゃって。ぜひ、本屋さんで見てください。

【写真】
「新婚旅行/ウクライナ(オデッサ、リヴィウ)」
カメラ:ライカM2 レンズ:ズミター50mmF2 フィルム:Tri-X

【カメラ】
ライカM2(上から)。ぼくがM2を買ったのは三十過ぎてから。若いうちに買っちゃイカン、みたいなプレッシャーがあったんだけど、いまはそんなことはないのだろうなあ。(ちなみに、バルナック型は安いのでそのときすでに持ってましたけど)
(リコーGX200で撮影)

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