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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(4)2023 / 04 / 28

オーストラリアGPはフェルスタッペンが完勝した。2位には今回調子の良かったメルセデスのハミルトンが入り、3位には混戦を制したアロンソが入った。アロンソは開幕以来3戦連続表彰台だ。

予選はQ1でトップタイムを出したのはフェルスタッペンだった。
今回Q1から好調だったのはメルセデスで、ラッセルとハミルトンが2・3番手タイムを出した。
そして、4番手タイムを出したのはアストンマーチンのアロンソだった。
今回、フェラーリはQ1が不調で7番手と11番手だった。
ペレスはターン3でコースアウトしてノータイムとなり、フェルスタッペンは決勝で孤独なたたかいを強いられることになる。

Q2はフェルスタッペン、アロンソ、サインツ、ルクレールの順となり、フェラーリが定位置に戻ってきたが、アロンソの2番手は流石だ。
Q3は、フェルスタッペン、ラッセル、ハミルトン、アロンソ、サインツ、ストロール、ルクレールの順となった。
アストンマーチンは今シーズン完全に4強の一角を形成するに至った。
メルセデス勢はタイヤのクールダウンとウォームアップを巧みに繰り返して、うまく予選を戦った。
しかし、決勝レースとなると、フェルスタッペン・レッドブルは、余裕を持っているように見える。
ペレスとボッタスはピットレーンからのスタートとなる。

決勝レースのスタートでラッセルがターン1のイン側を取り、フェルスタッペンをに抑えて前にでた。
フェルスタッペンは、ハミルトンにも交わされて3番手となる。
4番手以下はサインツ、アロンソ、アルボン、ストロールの順で続く。
ルクレールは弾き出されてコースアウトしてしまった。
このため1周目を終えたところで早くもセフティカーが導入された。

4周目にレースは再開し、フェルスタッペンはメルセデス2台を追うが、7周目にアルボンがスピンしたことにより2回目のセフティカーが入り、8周目に赤旗ストップとなった。
セフティカーの間にピットインしてタイヤ交換していたラッセルは7番手まで後退してしまった。
赤旗の間にデフリースとサージェント以外は全員ハードタイヤに交換して再スタートに挑むこととなり、このまま何もなければほとんどの車がタイヤ交換なしでゴールまで走り切ることになった。

9周目の、赤旗後の再スタートのフロントローにはハミルトンとフェルスタッペンが並んでいる。
ハミルトンが好スタートを決め、フェルスタッペンとアロンソが続く。
フェルスタッペンは再スタート直後からハミルトンの背後にピッタリとつけ、12周目のDRS解禁直後にレッドブル・マシンのストレートの速さを利してハミルトンを抜き去り、トップに浮上した。

前に出てしまえば、フェルスタッペンは圧倒的に速く、ハミルトン以下は全くついていけない。
47周目にはフェルスタッペンとハミルトンの差は11秒に開いた。
アロンソはハミルトンの1.5秒後方につけているが抜くことはできない。
この間、最後尾から追い上げてきたペレスは7番手まで浮上している。

54周目にマグネッセンの車のタイヤがバーストして、コース上に止まり、55周目赤旗が出た。
レースは57周目から再開なので残り2周の戦いとなった。
当然、全車ソフトタイヤを履いてのドッグファイトだ。

スタンディングスタートでトップを取ったのはフェルスタッペン、ハミルトンとアロンソが2番手争いをして接触、アロンソが回ってしまった。
後方でも接触が続発したためにまたもや赤旗となる。
結局レースは赤旗が出る前に正規に計測された地点での順位ということになった。
この地点では、アロンソの車はまだ回っていなかったのでアロンソは3番手で再スタートとなった。
最終周のみとなったレースはセフティカー先導でスタートが切られそのままでのゴールとなったため、順位に変動は無く、レースは終わった。
ペレスは5位でレースを終えた。赤旗多発のレース運営には課題が残った。

角田は、予選12番手から、ミディアムタイヤで力強い走りを見せ、タイヤ交換を我慢して走り続けたおかげで一時は8番手まで上がった。
しかし、マシンのパフォーマンスが低いため、ハードに交換してからはズルズルと後退して後半には14番手まで下がった。
それでも57周目の赤旗再スタートの際に全車を見事にすり抜けて5番手まで浮上した。
しかし、再スタートは11番手からとなったが、サインツが5秒のペナルティを受けたことで、10位となり、貴重な1ポイントをゲットした。

オーストラリアから4週間空いて、第4戦はアゼルバイジャンGPだ。
直線区間の長いバクー市街地を使ったストリートサーキットだ。
ここは、直線の早いマシンが有利なので、レッドブルの優位は揺るがない。
ペレスとアロンソはスタリートコースに強いのでここでは優勝を狙ってくるだろう。
ミューの低いストリート路面と直角コーナーの組み合わせで、例年クラッシュする車が多い。

アゼルバイジャンGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ルクレール、4位アロンソ、5位ストロール、6位ハミルトン、7位ラッセル、8位角田、9位ガスリー、10位アルボンかな。

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