YOUCHOOSE

about

YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(1)2023 / 03 / 03

2023年のF1は昨年より2週間早く開幕する。
短かかったオフ・シーズンはあっという間に過ぎてしまった。

パワー・ユニットは2022年シーズンの仕様(エナジー・ストアは9月ま)で凍結されているいるので、信頼性目的と安全性目的以外のアップデートは認められていない。
変更内容に対する他のPUサプライヤーの総諾を受けないといけないことになっているので、パワー・アップはないはずである。
とはいえ、信頼性を上げた結果、限界近くまでPUを使うことができたり、エネルギー使用のソフトウエア・マッピングは変更できるので、マシンパーフォマンスを上げるのに寄与する開発をすることが可能だ。

昨年、フェラーリはPUの信頼性を多少犠牲にしたために勝っていたレースをいくつか失った。
今年は、昨年のPUの出力は維持しながら信頼性を上げているだろうから、手強い存在となるだろう。
ホンダPUも昨シーズンの序盤戦で発生した信頼性の問題に対策を施している。
総合性能では、ホンダとフェラーリが若干有利な可能性は否定できないが、メルセデスは元々高出力で信頼性が高いし、ルノー・スポールも信頼性を高めている。
今年は、これまでで4PUメーカーの差が最も少ないシーズンとなりそうだ。
1チーム体制でデータ量の少ないルノ・スポールは若干不利かも知れない。

昨年一新されたシャシー・レギュレーションは、今年は基本はあまり変わらないものの、昨年出た問題をもとに手直しが行われた。
昨年ポーパーシングを起こすマシンが多かったことから最低地上高が高められた。
リヤのフロア形状の規制が強化された。

今年のドライバー構成は、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの上位3チームとアルファロメオは変更がなかった。
アルピーヌは、アロンソがアストンマーチンに移籍したので、ガスリーがアルファタウリから移ってきた。
マクラーレンは、リチャルドが抜けた後に、F2で無敵のチャンピオンだったオスカー・ピアストリがアルピーヌのシートを断って入ってきた。
アストンマーチンには、昨年限りで引退したフェッテルのシートにアロンソが座ることになった。
ハースは、ミック・シューマッハの代わりにヒュルケンベルグを起用した。
これで、ハースはスポンサーシップなどに縛られることなく実力派ベテラン二人のラインナップとなった。
アルファタウリはガスリーの抜けたあとにニック・デフリースが収まり、F1レギュラードライバーとしてデビューした。
ウイリアムズはラティフィのシートにローガン・サージェントを起用した。
サージェントは、久々のアメリカ人F1ドライバーだ。
F1人気急上昇中で、今年3GPが開催されるアメリカのF1ファンにとっての朗報だ。
角田は、今年はF1ドライバーになって3年目になる。
角田にとって今シーズンは後のない正念場だ。
角田がF1に留まり、チャンピオンを目指すのであれば、荒れたレースでコンデションを逆手に取って優勝するぐらいの結果が求められる。

今年も開幕戦は、バーレーンGPだ。
砂漠で行われるナイトレースだ。
新レギュレーション二年目なので各チームの実力が近づいてきている。
開幕前のテストの状況を見るとレッドブルとフェラーリが先行しているように思われる。
メルセデスは昨年の不審から大きくリープすることができなかったように見える。
今年、調子が良さそうなのはアストンマーチンでトップ3チームに最も近いように見える。
マクラーレンは、去年の不審を跳ね返すことができなかったようだ。
今年も面白いシーズンになって欲しいものだ。

バーレーンGPは1位フェルスタッペン、2位ルクレール、3位ペレス、4位サインツ、5位ハミルトン、6位アロンソ、7位ラッセル、8位ガスリー、9位ボッタス、10位角田かな。

2023 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Check

   

このページのトラックバックURL

トラックバック一覧

このページへのコメント一覧

コメントを投稿

(初めて投稿される方のコメントは管理者の承認が必要となります。ご了承ください。)