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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2022(22)2022 / 11 / 18

サンパウロGPは、ラッセルがF1初優勝を飾った。
2位には序盤のトラブルを克服して追い上げたハミルトンが入った。
メルセデスは、今期初優勝を果たしただけでなく、ワンツーフィニッシュも勝ち取った完勝の週末だった。
サインツがメルセデス勢に続いて3位でゴールした。

サンパウロGPは、スプリントレースが土曜日にあるので、予選は金曜日の午後となる。
予選は、降ったり止んだりした雨に翻弄された。
予選Q1は、濡れた路面でスタートしたが後半になって路面が乾き始め、ドライタイヤに換えた各車がラスト・アタックをした結果、ノリス、ハミルトン、アロンソ、フェッテルという順になった。
角田はグリップのなさに苦しめられ19番手タイムに終わった。
予選Q2はよりドライ寄りのコンディションとなり、フェルスタッペン、サインツ、ルクレール、ラッセルの順だった。
ガスリーはQ3に進めなかった。
予選Q3は雨が降り、コンデションが変わったところで、タイミングよく飛び出したマグネッセンがベストタイムを出し、フェルスタッペン、ラッセル、ノリス、サインツ、オコン、アロンソの順となった。
ハースチームは創設以来のポールポジション獲得に沸いた。

スプリントレースは、マグネッセンがスタートでトップの座を維持しフェルスタッペン、ラッセルが続いていたが、3周目の1コーナーでフェルスタッペンがトップに立った。4周目にはラッセルもマグネッセンを交わした。
この後、ミディアム・タイヤでペースの上がらないフェルスタッペンをソフト・タイヤのラッセルがじっくりと攻めて、15周目に前に出た。
フェルスタッペンは、その後もペースが上がらず、サインツとハミルトンにも交わされて4位でフィニッシュした。
デブリを拾ったことが影響していたこともあるが、レッドブルのミディアムでのパフォーマンスがソフトのメルセデスに比べてあまり良くなかったのも事実だ。
スプリントレースは、ラッセル、サインツ、ハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、ルクレール、ノリス、マグネッセンの順でゴールした。
マグネッセンは8位まで下がったが、なんとか1ポイントを確保することができた。

決勝のグリッドは、スプリントレース2位のサインツが5グリッド降格で8番グリッドからのスタートとなったため、フロント・ローにメルセデス、セカンド・ローにレッドブルが2台づつ並んだ。
フェラーリは5番グリッドと8番グリッドだがシーズン最終盤になってやっと3強が三つ巴で戦うことになった。

決勝は、1コーナーの混乱はなく、ノリスが5番手に進出した以外は、グリッド順のクリーンなスタートが切られた。
ところが中盤グループの中で先行するマグネッセンにリチャルドが追突して2台ともダメージを負ってコースアウトしたため、セフティカーが入った。
レースは7周目に再開されたが、再開直後の1コーナーでフェルっスタッペンがハミルトンに並びかけるがハミルトンも譲らず接触した。
ハミルトンはフロアに、フェルスタッペンはウイングにダメージを負って後退する。
ノリスとルクレールの間でも似たような接触がありルクレールは一度コース外に出てしまったがなんとか最後尾でコースに復帰した。
そのため、セフティカーは入らず8周目にはイエローフラッグがグリーンフラッグに変わった。
フェルスタッペンとルクレールはピットインしてウイングとタイヤを交換してコースに戻るが後方からの追い上げになる。
10周目はラッセルを先頭に、ペレス、サインツ、ノリス、フェッテル、ハミルトンが続く。
ハミルトンは15周目までにノリスとフェッテルを下して4番手まで上がった。
24周目にペレス、25周目にラッセルがピットインしてタイヤをソフトからミディアムに交換する。
ハミルトンは30周目にミディアムに交換した。37周目までトップ4の順位は15周目と変わらない。
サインツが38周目にタイヤ交換したため、ハミルトンは3番手まで浮上した。

ハミルトンは45周目にはペレスを抜いて2番手に浮上し、メルセデスのワンツー体制が出来上がった。
ペレスが48周目にピットインしたのを皮切りにハミルトン、ラッセルもにピットに入ってタイヤ交換した。
52周目にノリスがコース上に止まり、VSC-SCが出る。
この間にサインツがソフトに交換し4番手に落ちる60周目の再スタート後サインツがソフトで飛ばして63周目にペレスを下した。
ペレスはこの後、ルクレールに抜かれ、フェルスタッペンも前に出したので、7番手にまで後退した。
アロンソはいつの間にか5番手まで進出してそのままゴールした。
フェルスタッペンは、ペレスに順位を戻すように指示されたが無視して6位でゴールした。

メルセデスは、シーズン序盤の絶望的な状況から、粘り強くマシンを改良し続けて、ついにここまで辿り着いた。
ラッセルは、最後尾パフォーマンスの車を少しでも速くはせらせながら、ウイナーとなる実力を醸成していた。
昨年のホンダもそうだったが、F1は諦めずに戦い続けるものが勝利を掴むことができるフィールドだ。

次は、今シーズンの最終戦アブダビGPだ。
去年の最終戦は劇的な終わり方だったが、レース運営に疑問が投げかけられたのも事実だ。
今年はフェアな運営のもと、ドライバーには、純粋に1レースを全力で戦ってもらいたい。

アブダビGPは、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ペレス、4位ルクレール、5位ラッセル、6位サインツ、7位フェッテル、8位アロンソ、9位ノリス、10位角田かな。 

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