メキシコシティGPは、フェルスタッペンが独走優勝を飾り、今期14勝目に達した。
ハミルトンは後半にはいたハードタイヤに苦しんだがなんとか2位の座を守った。
セルジオペレスは、母国グランプろいで気を吐いたが、タイヤ交換時のタイムロスが響いて3位に留まった。
フェルスタッペンは、メキシコシティGPで単独年間最多賞を達成したことになる。
ルクレールが今回6位であったため、ペレスがランキング2位に返り咲いた。
残り2レースの結果次第では、レッドブルのシーズン完全制覇が視野に入ってくる。
夏休み明けからフェラーリのパフォーマンスアップが停滞したため、レッドブル一辺倒なシーズンになってしまった。
とは言うものの、メルセデスは今シーズン1勝を諦めていないから、残り2戦も面白い戦いが見られるだろう。
予選Q1はハミルトン、フェルスタッペン、ルクレール、の順で通過した。角田は9番手タイムでQ1を通過した。
予選Q2のタイムはハミルトン、サインツ、ラッセル、フェルスタッペン、ペレス、の順だった。角田はQ3に進めなかった。
予選Q3はフェルスタッペンがただ一人、1分17秒台を叩き出し、2番手に0.3秒の差をつけた。
1周が4.3Kmのコースでの0.3秒差は大きい。
予選2番手と3番手につけたのは、フェラーリではなくメルセデスの二人で、ラッセルとハミルトンがほぼ同タイムで並んだ。
4番手以下はペレス、サインツ、ボッタす、ルクレールの順だった。
決勝レースは、タイヤ戦略が大きな分かれ目となった。
レッドブル勢はソフト、メルセデス勢はミディアムをスタート・タイヤとして選んだ。
スタートしてタイヤと交換したタイヤの種類とドライバーのタイヤマネジメントが勝敗を分けることになる。
決勝のスタートは、フェルスタッペンが見事な飛び出しでトップをキープしたのに対して、ラッセルは、フェルスタッペンとポジションを争ううちに、ハミルトンとペレスに抜かれて4番手まで後退した。
ソフトを履いたフェルっスタッペンとペレスの蹴り出しがいいのは当然だが、ミディアムのハミルトンがスタート後の巧みな位置どりで2番手に付けたのは流石だ。
5番手と6番手には、フェラーリのサインツとルクレールが続いた。
フェルスタッペンは、3周目にはハミルトンに1.5秒差をつけてDRS圏外としたが、ハミルトンがミディアムタイヤで食い下がってそれ以上は差が開かない。
フェルスタッペンはソフト・タイヤを耐たせるために同じタイム(と言っても速いタイムだが)でコンスタントに走っている。
ハミルトンも無理に追わず、1.5秒差をキープしている。
ペレスが24周目にピットインしてミディアムタイヤに交換するが、左リア・タイヤの交換に手間取り、3秒ほどロスした。
フェルスタッペンも26周目にピットインしてミディアムに交換して3番手でコースに戻る。ペレスは6番手だ。
ハミルトンは、ミディアムを30周目まで引っ張ってピットインし、ハードに交換した。
コース復帰後、ハミルトンはフェルスタッペンの5秒後の位置につけるが差は少しづつ開いていく。
35周目まで引っ張ったラッセルがピットに入った。
36周目には、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ラッセルの順になった。
路面温度はその後も下がっていき、タイヤの減りも少なかったことから、タイヤ交換は1回で済みそうだ。
後半のタイヤをハードに変えたドライバーたちは、苦戦している。
60周目には、フェルスタッペンとハミルトンの差は13秒にまで広がった。
ハミルトンとペレスの差はこの時点で2.7秒、ペレスはハミルトンの前にでることができない。
レースは36周目に順位のままチェッカーが振られた。
最終盤でソフトに交換したラッセルがファーステストラップを記録した。
角田は、13番手スタートから順位を上げてポイント圏内を走っていたが、リチャルドにぶつけられてリタイアした。
フェルスタッペンは、24周目以降47周にわたってミディアム・タイヤをマネージし、時計仕掛けのよに正確なラップを刻み続けた。
ペレスはピットでのロスがなかったら2位でフィニッシュできただろう。
次は、サンパウロGPだ。
ブラジルのサンパウロにあるインテルラゴスで開催される。
インテルラゴスは左回りの高低差のあるコースだ。
前半の低速部分と後半の酵素k部分からなる。
コーナーごとに異なる路面のバンピーさに合わせたドライビングが要求される。
下りながら左に曲がる1コーナーと右回りの2コーナーでのパッシングが見ものだ。
今年のサンパウロGPは土曜日にスプリントレースが組み込まれているので、金曜日の予選から日曜日の決勝レースまで見どころ満載だ。
残念ながら、現在、ブラジル人F1ドライバーはいないが、かつては、エマーソン・フィッティパルディ、ネルソン・ピケ、アイルトン・セナなどのドライバーががF1を席巻していた。
サンパウロGPは、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ペレス、4位ルクレール、5位サインツ、6位角田、7位ラッセル、8位アロンソ、9位ノリス、10位フェッテルかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
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