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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2022(15)2022 / 09 / 02

ベルギーGPで、フェルスタッペンは14番グリッドからスタートし、レース前半でトップに立ち、そのまま2番手以下を大きく引き離して優勝した。
あたかも、フェルスタッペン一人が別のレースを走っているような速さだった。
フェルスタッペンはファーステストラップも記録した。
ペレスは、スタートでもたついたが、レース中盤以降は3位のサインツを寄せ付けず、レッドブルのワン・ツー・フィニッシュに貢献した。
フェルスタッペンはチャンピオンシップ・ポイントを284まで伸ばし、ペレスには93ポイント、ルクレールには98ポイント差をつけることになった。今シーズンは残り8レースしかない。

ベルギーGPのレッドブルとフェルスタッペンは、P1開始当初から絶好調だった。
今年のレッドブルのマシンは直線に強いので、高速コースであるスパではセクター1とセクター3では速いが、コーナーの連続するセクター2ではフェラーリの方が速いだろうと予想されていた。
ところが、蓋を開けて見ると、レッドブルは全セクターで速かった。
しかもスパに持ち込んだセッティングがP1から決まっていて、あとはファイン・チューニングするだけだった。

今年は、ロシアGPがないので、これからシーズン末までにパッシングの容易なコースはスパがしかない。
各チーム4台目以降のPU使用のペナルティをここで受けて、ダメージを最小限に留めようとした。
このため、フェルスタッペンとルクレールを含む6台がPU交換ペナルティを受けることになり、予選20番手でも14番グリッドからスタートできることになった。
PU交換をする車のドライバーは、ベストタイムを出したとしても最後尾スタートなので、Q3まで進んでも仕方がない。
しかし、PUを交換したフェルスタッペンは、Q3に進み、2番手のサインツより0.632秒速いトップタイムを記録して地震の速さを証明してみせた。
しかも、フェルスタッペンが出したタイムは中古のソフトタイヤを履いて一回のアタックで出したものだった。5番手のハミルトンはフェルスタッペンから1.8秒遅れていた。

予選タイム上位でもPU交換をした車は最後尾に回るので、スターティング・グリッドはいつもと様相が違った。
メルセデスは今回PU 交換をしていないのでグリッド位置は上位に繰り上がっている。
決勝のグリッドのトップ6はサインツ、ペレス、アロンソ、ハミルトン、ラッセル、アルボンの順となった。
フェルスタッペンは14番グリッド、ルクレールは15番グリッドからのスタートだ。

決勝のスタートは、サインツが綺麗に飛び出しトップをキープし、狙い過ぎたペレスは出遅れて、アロンソ、ハミルトン、ラッセルに先行を許してしまい5番手まで落ちてしまった。
ハミルトンlはアロンソに無理に仕掛けて乗り上げ、車は一旦中に浮いて着地したためダメージを追ってリタイヤした。
アロンソはダメージがなくそのまま走り続ける。

1週目を終わった時点での順位は、サインツ、ペレス、ラッセル、アロンソ、フェッテル、リチャルド、アルボンとなった。フェルスタッペンはアルボン直後の8番手まで浮上している。
後方で接触事故があっったのでセフティカーが入り、レースは5周目に再開すされた。
フェルスタッペンは6周目を終えたところで5番手まで進出し、その後も圧倒的な速さで順位を上げ続け、7周目4番手、8週目に3番手、サインツが早めにタイヤ交換のためピットインしたため、12週目にはトップに立った。

フェルスタッペンは15周目にピットインすると、先にタイヤ交換していたサインツの後でコースに復帰して2番手となるが、18週目にはサインツを抜いてトップに返り咲いた。
トップに立ったフェススタッペンは、ぐんぐん後続を引き離して完全な独走状態となり、ゴールした時は同じレッドブルに乗るペレスに18秒もの差をつけていた。

スパはレッドブルのマシンに適したコースであるとはいえ、フェルスタッペンとレッドブルの組み合わせは夏休みの間にさらに強力になった。
ベルギーGP前に実施したタイヤ・テストのデータ大きく寄与しているだろう。
レッドブルの弱点であった中低速コーナーも、高速コース用ウイングを大きめにしてトラクションを稼ぐことによって克服した。
ホンダ製PUも、エナジー・ストアに何らかの改良が施されていたのかもしれない。

次は、オランダGPだ。
鈴鹿を顔型化したようなレイアウトのサンドフォールトは中低速コーナーに強いフェラーリ、メルセデス、マクラーレンに適したコースなので、レッドブルとの接戦を期待したい。
オランダGPは言うまでもなくフェルスタッペンのホームGPだ。
ハミルトンやフェルスタッペンはホームコースで結果を出せるドライバーだ。

オランダGPは1位フェルスタッペン、2位ルクレール、3位ハミルトン、4位ペレス、5位サインツ、6位ラッセル、7位ノリス、8位ボッタス、9位角田、10位アロンソかな。    

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