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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2022(12)2022 / 07 / 22

ルクレールが、オーストリアGPの長い週末を優勝で締め括った。
フェルスタッペンは決勝でルクレールの脅威となることはできず2番手でゴールして、チャンピオンシップのダメージをば最小限に留めた。
ハミルトン・メルセデスはレースを通じての総合力でフェラーリとレッドブルには及ばず、3位でレースを終えた。
フェルスタッペンとルクレールのチャンピオンシップ・ポイントの差は5ポイント縮まって38となった。
ルクレールは、マシントラブルやチームの作戦のせいでフェルスタッペンに引き離されていたが、ようやくすべてが噛み合って勝つ事ができた。
ここでルクレールが勝ったことによって、シーズン後半のチャンピオンシップ争いが面白くなってきた。

今年のオーストリアGPは、土曜日にスプリントレースがあるので、予選は金曜日の午後に行われる。
今回、フェラーリは好調で予選 Q1はルクレールがトップタイムを出したが Q3はフェルスタッペンがセクター1とセクター2のタイムを僅かに犠牲にしてセクター3のタイムを伸ばす頭脳的走りでポールポジションをゲットした。
とはいえ、2番手ルクレールとのタイム差は僅か0.029秒だった。
予選3番手以下はサインツ、ペレス、ラッセル、オコンが続いた。
ただし、ペレスはQ2のトラックリミット違反をQ3が終わってからとられたため、13番グリッドからのスタートとなった。

スプリントレースは、24周で争われる。
スタートで、ポールから飛び出したフェルスタッペンはフェラーリ2台を抑えて1コーナーを通過する。
フェルスタッペンは4周目までに2番手ルクレールとの差を2秒以上に拡げDRS圏外で首位を独走する。
ルクレールとサインツが2位争いをしているためににフェルスタッペンとのギャップが縮まらない。
サインツとの2位争いに決着を付けたルクレールはファーステストラップを連発してフェルスタッペンを追ったが、逃げ切られてしまった。
スプリントレースの1位はフェルスタッペン、2位ルクレール、3位サインツ、4位ラッセル、5位ペレスとなった。
ペレスは13番手スタートから5位まで追い上げたが、24周ではこれが精一杯だった。
フェルスタッペンはルクレールに勝ったが、タイヤが厳しかったのでルクレールにそれほど差つけられなかった。
フェラーリの方がタイヤには余裕があっったように見える。

決勝レースの1番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、スプリントレース同様、フェラーリの2台を従えて1コーナーを回るラッセルとペレスが4番手争いをして接触し、ペレスがコースアウトした。
フェルスタッペンはトップの座を守ろうと逃げるが、決勝ではフェラーリ同士の争いがなかったルクレールはフェルスタッペンから1秒以内をキープしながらいつでも抜ける状態で後につけている。
そして、ルクレールは、12周目にタイヤに苦しむフェルスタッペンを、あっさりと抜き去ってトップに立った。
フェルスタッペンは、13周を終えたところでピットインしてタイヤをミディアムからハードに交換し7番手まで後退する。
ハードタイヤに履き替えたフェルスタッペンは、8周目には3番手に復帰する。
26周目には、ルクレールとフェルスタッペンの差は14秒まで縮まった。
26周目が終わったところでルクレールがピットインフェルスタッペンの6.7秒後でコースに戻る。
2ストップしないといけないフェススタッペンはルクレールとの差を20秒以上広げないといけないが逆に差を詰められる。
ルクレールは33周目に難なくフェススタッペンを抜きトップに躍り出る。

フェルスタッペンは、37周目に2度目のピットインをして3番手に下がる。
ハミルトンはフェルスタッペンの6秒後まで迫っている。
この時点でフェルスタッペンはフェラーリの2台を追うよりハミルトンとの差を気にしなけらばならなくなった。
ルクレールは50周目を終わったところでピットインしてハードに履き替えるが、あっという間にフェルスタッペンに追い付き、53周目には難なくフェルスタッペンをオーバーテイクし、トップを独走し始める。
タイヤの劣化が激しいフェルスタッペンは、なす術がない。
57周目にフェルスタッペンまで1秒以内に狭ていたサインツのエンジンが火を噴いた。
これでフェラーリのワンツー・フィニッシュは無くなった。

60周目にはVSCが解除され、残り12周のスプリントレースとなった。
この時点でルクレールとフェルスタッペンとルクレールの差は4秒に縮まっていた。
この時点で、ルクレールの車にはスロットルペダルが戻らないというトラブルが出始めた。
スロットルにトラブルを抱えながら必死に逃げるルクレールをフェルスタッペンが使い古したハードタイヤで追う。
両者、死力を尽くした攻防の軍配はルクレールに上がった。
ルクレールはやっと勝てたが今回もマシントラブルに苦しめられた。
ハミルトンは、上位2車から大きく離されたが、予選で大破したマシンをしぶとく3位に導いた。

次は、フランスGPだ。
ポールリカールは、F1のテストにも使われるポールリカールはフラットで路面のスムースなコースだ。
空力マシンのレッドブルに適したコースだが、オール・ラウンダーのフェラーリは強いから油断はできない。
晴れならば気温が高くなりフェラーリはPUのトラブルが心配される。
アルピーヌ(特にルノースポールPUは)ホームレースとなる。ガスリーとオコンはフランス人なのでホームレースとなる。

フランスGPは1位フェルスタッペン、2位ルクレール、3位ペレス、4位ハミルトン、5位サインツ、6位ラッセル、7位オコン、8位アロンソ、9位シューマッハ、10位ガスリーかな。 

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