カナダGPはフェルスタッペンが背後のサインツを抑え切って優勝した。
3位でフィニッシュしたのはハミルトンだった。
ハミルトンはバクーではバウンシングによる痛みでレース後マシンから這い出ることもできなかったが1週間後のモントリオールでは見事に表彰台に立つことができた。
ルクレールは、4基目のPU交換ペナリティによる最後列スタートながら、速いフェラーリを駆って見事な追い上げを見せ、5位でフィニッシュした。ラッセルは4位だった。
フェルスタッペンとルクレールのチャンピオンシップポイント差はさらに広がり、49となった。
ルクレールは、カナダGPにPUを投入することによりダメージを小さめに留めることができた。
ルクレールがチャンピオンシップを掴み取るには、オーバーテイクの難しいコースで確実にポールポジションを取って勝利を重ねていく必要がある。
カナダGPの予選は、雨で濡れた路面で始まった。
ウエットとなった路面の中、速さを見せたのがアロンソだった。
アロンソは、ジルビルヌーブ・サーキットに対する豊富な経験と巧みなドライビングによって予選のQ1、Q2、Q3の全セッション2番手のタイムを出し、見事フロントローに座ってみせた。
ラッセルは予選Q3終盤路面の水が浅くなったのを見てドライタイヤでアッタクをした。
もしうまく走り切ればポールポジションを取ることが可能だと踏んだのだろう。
この試みはコース上でまだ水溜りの残っていた部分でコースアウトして失敗に終わったが、ナイスチャレンジであって、決してギャンブルとは言えないものであった。
おかげで、決勝は8番グリッドからのスタートとなってしまったが・・・。
結局、ウエット路面の予選を制したのはフェルスタッペンだった。
3番手はサインツ、4番手にはハミルトンがつけた。
5番手と6番手は、マグネッセンとシューマッハのハース勢がもぎ取った。
4基目のPUを投入したルクレールと角田はQ1でアタックをせず最後列となった。
しかし、このコースはパッシングが容易なので、グリッドが悪くても決勝で挽回することはできる。
予選終了後のインタビューでアロンソは、僕らはチャンピオンシップを争っていないので決勝のスタートはアグレッシブに行くよと言い放ち、フェルスタッペンを牽制していた。
決勝レースは、予選とは打って変わった快晴となった。
フェルスタッペンは決勝のスタートを決めて、アロンソに充分な差をつけて1コーナーに入っていった。
1周目を終わってトップから5番手までは、予選順位のままでホームストレートに帰ってきた。
フェルスタッペンはアロンソとの差を少しづつ広げていく。
アロンソに蓋をされていたサインツは4周目にアロンソを抜いてフェルスタッペン追撃を開始した。今時点でルクレールは16番手。
9周目にペレスのマシンがギヤボックストラブルでコース外にマシンを停めた。
これでVSCが出他のを見てフェルスタッペンはすかさずピットインしてミディアムからハードに交換して3番手でコースに戻る。
ハミルトンも同様のタイヤ交換を済ませる。
この時点で、ルクレールは13番手。
15周目にフェルスタッペンはアロンソをかわして2番手。
トップ、サインツとのギャップは6秒。20周目にVSCが出たのでサインツはピットインしてハードタイヤに交換する。
フェルスタッペンとサインツの差は10秒。
24周目にハミルトンがアロンソを抜いて3番手に進出。
ルクレールは7番手。
フェルスタッペンは43周目にピットインしてハードタイヤに交換して3番手に下がるが、サインツとの差は11秒。
49周目に角田のコースアウトでセフティカー出て、サインツが50周目にピットインしてタイヤ交換する。
54周目にセフティカーが引っ込み、フェルスタッペンとサインツのギャップは0.5秒。
この後、サインツは、DRS圏内でフェルスタッペンに脅威を与え続けるが、フェルスタッペンは充電と放電のタイミングをうまく操作し続けて、サインツにオーバーテイクを許すことはなかった。
これこそが、チャンピオンドライバーのしぶとさだ。
次は、ブリティシュGPだ。
メルセデスはここシルバーストーンで大幅なアップデートを投入してくると言われている。
メルセデスがフェラーリとレッドブルのパフォーマンスに迫ることができれば、シーズン後半は三つ巴の戦いになる。
メルセデスのドライバー二人、ハミルトンとラッセルにとってのホームグランプリでもある。
マクラーレンとノリスににとってもシルバーストーンはホームコースなので、気合が入っているだろう。
フェラーリはシルバーストーンでレッドブルを抑えることができるか?
ブリティシュGPは1位フェルスタッペン、2位ルクレール、3位ペレス、4位ハミルトン、5位サインツ、6位ラッセル、7位角田、8位ボッタス、9位ノリス、10位ガスリーかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
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