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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2022(6)2022 / 05 / 20

フェルスタッペンはマイアミGPを快勝した。
ルクレールは、フェルスタッペンとほぼ互角のパフォーマンスを示したが上回ることができなかった。
サインツは、ここ数戦、クラッシュとリタイヤが続いたがようやく表彰台に戻ってきた。
これで、フェルスタッペンは、開幕5戦が3勝2リタイヤという結果になった。
フェルスタッペンはマシンの信頼性に足を掬われている感じだが、チャンピオンシップ争いとしては面白くなっている。
フェラーリ・ルクレールとレッドブル・フェルスタッペンはほぼ五角の戦いを展開しており、決勝レースでは、昨年末熾烈なチャンピオン争いを経験したフェルスタッペンの実力が光っている。
チャンピオンシップ・ポイント上は、リタイヤのないルクレールがフェルスタッペンに19ポイント差をつけており、シーズン序盤とは言え厳しいポイント差だ。

マイアミGPの週末は、これまでの4戦とは様相の異なる金曜日からスタートした。
フェルスタッペンがマシントラブルでFP1、FP2共に走れずセットアップをすることも、タイムを出すこともできなかった。
一方、今シーズン不調のメルセデスのラッセルがFP2でトップタイムを出して期待をもたせた。
それでも、FP3では、ペレスがトップタイムを出し、ルクレール、フェルスタッペンの順だった。

予選が始まってみると、やはり、フェラーリとレッドブルが速かった。
フロントローはフェラーリのルクレールとサインツが独占し、セコンドローはレッドブルのフェルスタッペンとペレスが占めるという、今シーズン見慣れた光景となった。
ボッタスは5番手、ハミルトンは6番手でラッセルは12番手だった。
メルセデスは、金曜日の好調さが消え失せてしまった。
まだまだ、メルセデス勢は予選トップを争える状態ではない。

ルクレールはポールポジションから好スタートを切ってトップの座をキープした。
フェルスタッペンは3番手から素早いスタートを見せ、1コーナーを終えたところで2番手につけた。
以下、サインツ、ペレス、ボッタス、ガスリー、アロンソの順で続く。サインツは、今回はクラッシュしないで済んだ。

ルクレールはスタートからの3周でフェルスタッペンに1秒以上の差をつけてDRS圏内から逃れるが、それ以上差は広がらない。
ルクレールは7周目あたりからタイヤの劣化に苦しめられ、8周目には、フェルスタッペンに背後につかれ、9周目のホームストレートで抜かれてしまった。
ルクレールは、数周にわたって食い下がるが、徐々に離されていき、24周目にはフェルスタッペンとの差が4.5秒になり、25周目にピットインしてタイヤをミディアムからハードに交換した。
ミディアムタイヤに余裕のあっったフェルスタッペンは、26周まで引っ張り、ルクレールに充分な差をつけた上でタイヤ交換した後は、ルクレールとの差を6秒まで広がった。
これには、タイヤ交換をせずにルクレールの前に居座ったペレスの貢献もある。

ハードタイヤに交換してからのフェラーリ・ルクレールのペースは良く、終盤、フェルスタッペンから1秒以内に迫るが、前に出ることはできず、フェルスタッペンの優勝を許してしまった。
フェルスタッペンは終盤までタイヤをセーブしたいたらしく、ファステストラップも記録した。

ハースはホームGPで、シューマッハが入賞まで後一歩のところまで行ったが、フェッテルの接触のせいでリタイヤしたので、ノーポイントに終わった。
秋には、USGPがあるので、ハースはそれまでに巻き返すしかない。
ラッセルは12番手スタートからハードタイヤで粘って5位でフィニッシュしたのは賞賛に値する。
メルセデスは、今の所3番手チームに甘んじており、なかなかトンネルから抜け出せないでいる。

次は、スペインGPだ。
事実上、ヨーロッパ・ラウンドの初戦になる。
各チームは、これまでの5戦の結果を踏まえて、大幅なアップデートを投入してくる。
メルっセデスは、ゼロ・サイドポンツーン・コンセプトを全面的に見直すかどうかの瀬戸際に立たされている。
レッドブルはスペインに向けて軽量化を施してくるようだ。
フェラーリは開幕からほとんどアップデートをしていないので、ここでは大幅なアップデートを見せてくれるかも知れない。
フェラーリ・シェルは得意の燃料アップデートをしてくるという噂もある。

アロンソとサインツにとってスペインGPはホームGPだ。
二人のスペイン人名手によるハイパフォーマンスを期待したい。

スペインGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位サインツ、4位ルクレール、5位アロンソ、6位ハミルトン、7位ボッタス、8位ラッセル、9位角田、10位ノリスかな。

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