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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2021(19)2021 / 11 / 12

メキシコGPは、フェルスタッペンがスタート直後にトップに立った後は、ハミルトンの追随を許さず快勝した。
ハミルトンはフェルスタッペンに前に出られてからは2位確保に重点を置いた戦いを進め、チャンピオンシップ争いのダメージを最小限に留めた。
ペレスは、ホーム・クラウドの大声援を受けてハミルトンを追い詰めたが、前に出ることはできなかった。
ペレスは、USGPに続いて3位表彰台に登り、優勝したフェルスタッペンよりも大きな観衆の歓声を受けた。
フェルスタッペンとハミルトンのチャンピオンシップ・ポイント差は19に広がった。

今週末は、トップ2チームが見ごたえのある攻防を繰り広げた。
金曜日はレッドブル・ホンダが圧倒的な速さを見せ、フェルスタッペンはFP1、FP2ともにトップタイムだった。
このトレンドは土曜日になっても続き、FP3でもフェルスタッペンはトップタイムを記録した。

ところが、土曜日午後の予選が始まる形成が変わり始める。
Q1は、ボッタスがトップタイムで通過した。
トップ10を狙えるドライバーは、Q1では無理をしないでQ2に進めるだけのタイムを出すだけなので、この時点のタイムと順位がQ3まで続くとは限らない。
Q2になると、今度はハミルトンがトップタイムを出し僅差でフェルスタッペンが2番手となった。
Q2で3番手タイムを出したのはなんと角田だった。
戦略上、ソフトタイヤを履いていたとはいえ、同じソフトを履いたサインツより0.5秒以上速いタイムだった。
角田は、ミディアムを履いていても、ガスリーと比べて遜色のないタイムを出せたはずだ。
そして、迎えたQ3、ポールポジションを獲ったのはボッタス、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手ペレスという結果になった。
角田にトーをもらったガスリーは5番手タイムを出した。
メルセデスは、セッティングの変更によって、少なくとも予選はレッドブルと互角に戦える状態にまで持ってきたのだ。

決勝レースは、ボッタス、ハミルトン、フェルスタッペンが3ワイドで1コーナーに侵入するが、フェルスタッペンはぎりぎりまでブレーキングを遅らせて1コーナーの外側から綺麗にボッタスを抜き去りトップに立った。
その直後、ボッタスはリチャルドに追突されてスピンし、最後尾近くまで後退する。
後方では、オコン起点の多重クラッシュが発生し、角田も巻き込まれてリタイアした。

2周目にセフティカーが入り、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ガスリー、ルクレール、サインツの順で再スタートする。
4周目にレースは再開するが、再スタート後、フェルスタッペンのペースは、明らかに速く、29周目には、ハミルトンに10秒近い差をつけた。
さらに、ペレスに追い上げられ、アンダーカットされそうになったハミルトンは30周目にはピットインしてタイヤを交換する。
この時点で、ハミルトンはすでに2番手を死守する戦略に変更している。
ハミルトンが追ってこないと分かったフェルスタッペンは、タイヤをセーブしながらクルージングにはいり、勝利をものにした。

結局、1位〜6位までのマシンがゴールラインを横切った順番は再スタート時と変わらなかった。
角田は、シーズン終盤になってようやくグランプリ・ウイークの組み立て方が身についてきた感がある。
角田が、毎年、シーズン終盤になって上位で走れるようになるのは、彼は毎年上のカテゴリーにステップアップしているからだ。
初めてのカテゴリーで、毎回シーズン終盤になるとトップを争えるようになるドライバーなのだ。
F1はこれまでのカテゴリーより少々てこずってはいるが・・・。

次は、サンパウロ(ブラジル)GPだ、
例年通りインテグラゴス・サーキットで行われるが、名称が国名から都市名に変わった。
オリンピックのように今後のGPは都市名に変わっっていくのだろうか?ちなみにメキシコGPも正式名称はメキシコシティGPだった。
どちらにしても、レースが開催されるのは比較的短い高低差のある左周りのコースでパッシング・ポイントはいくつかある。
メキシコGPのロドリゲス・サーキットほどではないが800m近い標高があるので、またもやホンダPUに適したコースだ。
残念ながら、今のF1にはブラジル人ドライバーがいない。
終盤の3戦が予定されているコースは、いずれもメルセデス優位だと言われているコースなので、レッドブル・フェルスタッペンとしてはここでメルセデスに大差をつけておきたい。

サンパウロGPは、1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位角田、4位ガスリー、5位ハミルトン、6位ボッタス、7位サインツ、8位ルクレール、9位フェッテル、10位アロンソかな。

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