ロシアGPは、ハミルトンが勝利をものにした。
これで、ハミルトンはF1通算100勝目を達成した。
フェルスタッペンは、4基目のPUに交換したことにより最後尾スタートとなったが、順調に追い上げて、最後には望外の2位でフィニッシュした。
3位には難しい路面に強いサインツが入った。
残り3周というところまでトップを走っていたノリスは、タイヤ交換のタイミングを見誤り、最終7位でレースを終えた。
ロシアGPの予選は、濡れた路面で始まった。
Q1とQ2は各車インターミディエイト・タイヤを装着して走行した。
Q3も最初はインターミディエイトでスタートしたが、ここで、またしても、ウイリアムズのラッセルがドライ・タイヤに交換してアタックし、トップタイムをマークする。
これを見た他のチームも慌ててドライでアタックした。
そして、ラッセルと並んでセミ・ウエットにめっぽう強いノリスがポール・タイムをたたき出した。
ノリスは、ベルギーで逃したポールポジションを獲得した。
2番手にはサインツ、3番手にはラッセルが入り、トップ3を新世代のドライバーが占めた。
フェルスタッペンは最後尾が決まっているので予選アタックをしなかったこと、ハミルトンはフェルスタッペンが最後尾なので、滑りやすい予選で無理をしてクラッシュするリスクを避けた走りをしていた。
とは言え、この3人の予選パフォマンスは見事だった。
決勝レースはドライコンディションでのスタートとなった。
サインツが好スタートを決めてトップに立った。
ノリスは1.5秒以内の2番手につけてサインツを追っていたが、13周目にサインツをかわしてトップの座を奪い返した。
15周目までには、リチャルドは2番手、スタートで後退したハミルトンが3番手に、フェルスタッペンは最後尾から8番手まで順位を上げていた。
リチャルドは23周目までハミルトンを抑え続けてノリスを援護した。
この時点で、フェルスタッペンは5番手まで進出している。
残り5周時点でも、ノリスは巧みにハミルトンを抑えてトップを維持していたが、残り4周で雨脚が強くなりはじめ、トップを走るノリスはピットのタイヤ交換の指示には従わず、ドライ・タイヤで走り続ける。
残り3周となったところでハミルトンはピットに入った。
ノリスは51周目途中でスピンし、ハミルトンにトップの座を明け渡した。
終盤の雨でノリスの初ポール・ツー・ウインは手の平から零れ落ちた。
次はトルコGPだ。
本来ならばこの週末は日本GPに割り当てられていたのだが、オリンピックは許可しても、自動車レースは許可しない日本政府のせいで中止に追い込まれた。
MOTO・GPもラリージャパンもWECも中止にされたことに対して鈴鹿のイベントに参加した豊田社長は、なぜ、5輪が良くて、4輪と2輪はダメなんだと皮肉った。
レッドブルは、トルコGPではブルーを白に塗り替えて、日本語で「ありがとう」の文字をペイントしたマシンで戦う。
第1世代ホンダF1をインスパイヤしたペインティングでおそらく、鈴鹿用に用意されていたものだろう。
トルコGPは、1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ハミルトン、4位ノリス、5位ルクレール、6位ガスリー、7位角田、8位サインツ、9位フェッテル、10位アロンソかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
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