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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2021(13)2021 / 09 / 03

ベルギーGPは、フェルスタッペンが優勝した。
2位にはラッセル、3位にはハミルトンが入った。
ラッセルはウイリアムズで初表彰台となった。
とはいっても、実質的な決勝レースは行われず、セフティカーの後について、ほぼ予選順位どうりの順で3周し、それでレースが成立したとしたものだ。
当然、規定周回数(44)の3/4を満たしていないのでポイントは通常の1/2になる。
極めて異例な形の結果となったが、F1レースは金曜日からの3日間の結果であり、ハーフポイントでも予選の順位でポイントをもらえる方が、他人にクラッシュさせられてリタイヤし、ノーポイントに終るよりは、受け入れやすい結果だと思う。
フェルスタッペンは、ベルギーで3基目のPUを投入しなくて良かった。

スパ・フランコルシャンは、元来、週末の3日間だけでなく、レース中でも天候が猫の目のように変わるサーキットとして有名だ。
今年は、金曜日から天候は不安定で、フリープラクティス(FP)1、FP2、FP3、予選、決勝と雨足はどんどん強くなっていった。

予選Q1時点で、すでに路面はウエット状態だったので、ウイリアムズの2台以外はレインタイヤを装着して出走したが、ウイリアムズが3秒以上速いタイムを出したので、各車インターミディエイトに履き替えてQ1を戦った。
Q1では、1番手のノリスと5番手のラッセルの速さが光っていた。

予選Q2は、各車、中古のインターミディエイトを履いて出走したが溝が浅くなっているため、途中で新品に履き替えてタイムアタックに入った。
ここでも、ノリスとラッセルは速く、1番手と8番手でQ2を通過した。

Q3になっても雨は降りやまず、路面には雨水の層ができて、コースコンディションは危険な状態になっていった。
Q1、Q2とトップタイムを出していたノリスがQ3開始直後にオールージュでコントロールを失って大クラッシュした。
それでも、赤旗中断の後Q3は再開され、フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。
驚くべきは、ラッセルで、ウイリアムズで予選2番手につけて見せた。
ドライバーの腕だけでなく、Q1からのタイヤ選択と雨に合わせたマシン・セッティングは名門ウイリアムズ復活を予感させるものだ。
ウイリアムズとヒュルケンベルグが、2010年ブラジルGPの予選でも同じような技を見せてくれた。

角田は、F3とF2で好成績を残しているスパだったが、F1でコース・コンディションも雨ということで思うようにタイムが出せず、予選17番手に沈んだ。
レース結果としては15位だった。

フェルスタッペンは、今回12.5ポイントを獲得し、ハミルトンは7.5ポイントだったので、二者のチャンピオンシップ・ポイント差は3に縮まった。

次は、オランダGPだ。
ザントフォールトで36年ぶりに開催される。
ザントフォールトは1948年に開設されたコースデ魁夷数を繰り返してきだが、直近は2020年に近代F1に適合するべく大幅に回収した。
ターン3とターン14(最終)にはバンク角がついている。
ただし、抜ける場所はあまりなくターン1が唯一のパッシングポイントだと言われている。

フェルスタッペンにとっては、初めてのホーム・グランプリとなる。というより、フェルスタッペンの活躍によって復活したグランプリだ。
フェルスタッペンは、ベルギー・オランダ・イタリアの3連戦を3連勝しないとチャンピオンシップで優位に立つことができない。
ザントフォールトのスタンドは日曜日オレンジ・アーミーで染まる。

オランダGPは、1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ハミルトン、4位ノリス、5位ルクレール、6位フェッテル、7位ガスリー、8位サインツ、9位ボッタス、10位アロンソかな。

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