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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2021(10)2021 / 07 / 16

オーストリアGPは、フェルスタッペンの完全な勝利だった。
フェルスタッペンはシュタイヤ―マルクGPを上回る圧倒的な強さでオーストリアGPを制した。
ボッタスが久々に2位に入った。3位にはボッタスから2秒遅れてノリスが入った。
ノリスは5秒ペナルティを課せられていなければ、ボッタスの前でゴールしていただろう。

フェルスタッペンは、フリー走行時点から圧倒的な速さを見せ、他を全く寄せ付けなかった。
ノリスという例外を除いては。ノリス・マクラーレンは今回非常に速く、Q3終了間際に1分3秒768というタイムをたたき出し、フェルスタッペンのQ3の1回目タイムに0.048秒差まで迫った。
フェルスタッペンがQ3の2回目の走行で1回目のタイムを上回れなかったためにノリスに対して僅差でのポール獲得となった。予選3番手はペレス。

メルセデスはハミルトンがフェルスタッペンから0.3秒遅い4番手、ボッタスがハミルトンから.05遅い5番手につけるのが精いっぱいだった。
予選でメルセデスの2台の後につけたのはアルファタウリの2台だった。
なんと予選のトップ7にホンダPUの車が4台入った。
ラッセルはウイリアムズでQ3進出し、予選9番手につけて周囲を驚かせた。
フェラーリは、決勝重視のセットアップで挑み、予選はサインツ11番手、ルクレール12番手だったが、フレッシュなミディアムタイヤでスタートした。

決勝はフェルスタッペンがスタートでトップに立つと後は他を寄せ付けない完全な独走状態を形成した。
レース終盤には、2位のボッタスをフリーストップ圏外に追いやっていたので、ピットインしてハードタイヤに交換し、チームから1周だけハイパワー・モードで走る許可をもらって、ファーステスト・ラップをたたき出した。

ハミルトンは、決勝中にアンダーフロアの一部を痛めてしまい、ボッタスを前に行かせるしかなかったため4位に終わった。
フェラーリは、決勝に焦点を絞ったことが功を奏して、サインツが5位、ルクレールが8位に入った。
ペレスは、序盤で早くノリスを抜いてフェルスタッペンとのワン・ツーを形成しようとしたのが裏目に出て、一時は10番手まで順位を落としたが、いつもの粘り強い走りで6位まで回復してレースを終えた。

アルファタウリの2台は中古ソフト・スタートが災いし、ガスリーが9位、角田が12位と振るわなかった。
角田は、ピットレーン侵入のラインを2度も横切り、合計10秒のペナルティを受けた。

今年のレッドブルリンクを使った2レースで、メルセデスはレッドブルに全く歯が立たなかった。
メルセデスは、レッドブルがアドバンテージを待っていそうなところの規制強化を働きかけることによってレッドブルの力を削ぐことに躍起になっているが、今回、マクラーレンにも負けていた原因を分析するほうが先だろう。

次は、ブリティシュGPだ。
現在のF1が最もF1らしく戦うところが見られるサーキットの一つといわれているシルバーストーンデ行われる。
今年は、プラクティスノ時間を削って予選と、スプリント予選レースが行われ、スプリント予選レースの結果で決勝レースのスタート順が決まることになっている。
ショートレースのトップ3にはポイントも与えられる。
フェラーリ、アルファロメオ、アルファタウリ以外のチームは英国を主な拠点としており、ホームレースのようなものだ。
ハミルトン、ノリス、ラッセルにとってはホーム・レースとなる。

メルセデスは、ブリティシュGPに強力なアップデートを持ち込むと言われている。
レッドブルも毎レースアップデートを持ち込んで進化させている。
両者ノ前半戦分け目の戦いになるはずだ。
メルセデスは、ここでレッドブルに完敗するようなことになると、今シーズンのタイトル獲得に赤信号が灯る。

ブリティシュGPは、1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ハミルトン、4位ボッタス、5位ガスリー、6位角田、7位ノリス、8位ルクレール、9位サインツ、10位リチャルドかな。

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