YOUCHOOSE

about

YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2021(9)2021 / 07 / 02

シュタイヤ―マルクGPは、フェルスタッペンの圧勝だった。
フェルスタッペンは週末を通じて最速で一度もトップの座を脅かされることなく勝利した。
ハミルトンは一度もフェルスタッペンの前に出る術はなく、今回は2位を確実にしてダメージを最小限に留めた。
ボッタスは5番グリッドから3番手まで上がり、そのままペレスの追撃を振り切ってゴールした。

フェルスタッペンは、予選Q3でただ一人、1分13秒台のタイムをたたき出し、予選2番手のボッタスに0.19秒差をつけてポールポジションを獲得した。
予選3番手は、ハミルトンでフェルスタッペンとは0.22秒差。
ペレスは残念ながらノリスに間にはいられて、予選5番手だった。

決勝のグリッドは、ボッタスがピットレ―ンでのスピンにより3グリッド降格となったため、フェルスタッペンとハミルトンが1列目に並ぶことになった。
決勝のスタートは、フェルスタッペンが1コーナーまでに前に出て、その後は、フランスGPのようなことはなかったので、フェルスタッペン、ハミルトン、ノリス、ペレス、ボッタスの順でレースは始まった。

フェルスタッペンは、2位のハミルトンをじりじりと離していき、タイヤ交換前に5秒近いマージンを築いた。
これではハミルトンはフェルスタッペンをアンダーカットできない。
ハミルトンは28周目、フェルスタッペンは29周目にピットインしたが、順位に変動はなく、その後もフェルスタッペンとハミルトンの差は少しづつ開いていった。
フェルスタッペンとハミルトンの差は69周目には17秒近くまで開き、ハミルトンは70周目にピットインしてソフトタイヤに履き替えてファーステスト・ラップをたたき出した。
優勝できない以上、ファーステスト・ラップ・ポイントを獲っておくのが最善の策だ。

今回、レッドブル・ホンダとフェルスタッペンは、メルセデスとハミルトンよりも確実に速く、スタートでトップに立ってから、終始先頭を走っていたためにタイヤの劣化も少なくてハミルトンとの差をコントロールしていたので、PUに負担をかけずに勝つことができた。
これは、去年までメルセデス・ハミルトンが得意としていた勝パターンそのものだ。

ペレスは56周目にピットインしてタイヤを交換し、3番手のボッタスを抜こうとしたが、ボッタスに使い切ったタイヤで粘られ、表彰台に上ることができなかった。

角田は、今回はP1から決勝のゴールまでマシンにダメージを与えることなく乗り切った。
予選は今シーズン2回目のQ3進出を果たし、予選順位は8番手を確保した。
しかし予選中にアタック中のボッタスのレーシング・ラインを遮ったト判定され、3グリッド降格ペナルティを受けた。
このため、角田は11番グリッドからのスタートとなり、前半はラッセルに、後半はアロンソに抑えられて10位デゴールするのがやっとだった。
今回も、完全にトラブルフリーの週末とまではいかなかった。
次こそ、F2時代にポールを獲ったこのコースで完璧な週末を決めてほしい。

次は、オーストリアGPだ。
前週と同じレッドブル・リンクで行なわれる。
使用されるタイヤがシュタイヤ―マルクGPより1段柔らかいC3,C4,C5となるので2ストップになるチームが多いと予想される。
メルセデスは、柔らかいタイヤで2ストップするほうが作戦の立て方があるだろう。
レッドブル・フェルスタッペンに一つでもミスがあれば、メルセデス・ハミルトンがつけこんでひっくり返すだろう。
レッドブルとしては、先ず、フェルスタッペンとペレスが予選でワン・ツーを抑える必要がある。
角田は、得意な柔らかめのタイヤなので前週より良い結果が期待される。

オーストリアGPは、1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ハミルトン、4位ボッタス、5位ガスリー、6位角田、7位ルクレール、8位ノリス、9位サインツ、10位リチャルドかな。

2021 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Check

   

このページのトラックバックURL

トラックバック一覧

このページへのコメント一覧

コメントを投稿

(初めて投稿される方のコメントは管理者の承認が必要となります。ご了承ください。)