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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2021(4)2021 / 05 / 07

ポルトガルGPは、ハミルトンが勝負強さを見せて優勝した。
フェルスタッペンは予選3番手からのスタートで、一度はハミルトンの前に出たが抜き返され、再度抜き返すことはできず2位に終わった。
ボッタスはポールポジションを獲りながら終わってみれば3位フィニッシュとなった。

今シーズン、マシンの実力がほぼ拮抗しているメルセデスとレッドブル・ホンダは、ハミルトンとフェルスタッペンがしのぎを削っている。
バーレーンとイモラではレッドブルホンダが明らかに優位に立っていたが、メルセデスは僅か5週間の間にレッドブルホンダとのパフォーマンスサ差を詰めてきた。
ポルトガルGPに限定すれば、レッドブル・ホンダは硬いタイヤ、アップダウンの激しいトラックと強い横風に苦しめられていた。
このため、ようやくポルトガルGPからメルセデスとレッドブル・ホンダの4台ががっぷり4つに組んだガチンコ勝負になった。

予選Q3は、まず、ボッタスがトップタイムを出し、ハミルトンはボッタスを破ることができず2番手となった。
ボッタスは束の間ではあったがイモラでの予選8番手という不名誉な状況から脱することができた。
フェルスタッペンは、綱渡りのようなドライビングでボッタスを上回るタイムを出し、ポールを獲ったと思われたが、トラック・リミットをはみ出していたために、タイムを抹消され、Q3の1回目のアタックで出したタイムが採用されて3番手となってしまった。
予選終了直後、フェルスタッペンは、珍しくメディアを遠ざけ、頭を抱えてベンチに座っていたのが印象的だった。
決勝レースでの拮抗した戦いを考えるとここでポールを獲れなかったのは大きい。
レッドブル・ホンダのマシン特性に慣れ始めたペレスは上位3人から少し離されたが予選4番手を確保した。
トップ2チームの4人がトップ4ポジションにそろった。

決勝レースのスタート後トップ3の順序は予選順と変わらず、4番手のペレスがソフトタイヤのサインツに抜かれて5番手となった以外に大きな変動はなかった。
ところが2周目に差し掛かるところでライコネンがチームメイトのジョビナッツィの後輪に追突してクラッシュしたために赤旗中断となってしまった。
7周目に再スタートしたときにボッタスとハミルトンが牽制しあったところをすかさず突いたフェルスタッペンが2番手に上がった。
しかし、ここで、長い周回3番手を走ると優勝することが難しくなることを知っているハミルトンは11周目に見事にフェルスタッペンを抜き返し、更に、ボッタスを追撃して20周目にはボッタスを抜き去ってトップに立った。

フェルスタッペンは36周目にピットインしたが、37周目にピットインしてタイヤの温まっていないボッタスの前に出ることに成功し、2番手に浮上した。
フェルスタッペンは、この後ハミルトンの後方4秒ぐらいまで近づく場面もあったが、ハミルトンの前に出ることはできなかった。
本当に、ハミルトン・メルセデスは大事なところでの取りこぼしがない。
むしろ、劣勢に立たされていても、小さな間隙をついて勝ってしまう。

角田は、硬いタイヤとトリッキーな風に悩まされ予選14番手、決勝15位に終わった。
今回、アルファタウリはマシン特性がコースに合っていなかったようで、ガスリーをもってしても、10位でゴールするのがやっとだった。
角田は早くC1、C2、C3タイヤの使い方を身につけないと、これらこれらのコンパウンドのタイヤが指定されるコースでは上位を狙うことができない。
角田はソフトタイヤを履くとめっぽう早いのだが・・・。

次は、僅か1週間後にスペインGPだ。
カタルーニャ・サーキットは長らくF1のシーズン前テストに使われてきたコースなので、各チームとも多くのデータを持っている。
レッドブル・ホンダがここで取りこぼすようなことがあったら、今シーズンもメルセデスが波に乗ってしまうかもしれない。
アロンソとサインツはホームグランプリなのでいい走りを期待したい。

スペインGPは、1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ハミルトン、4位ボッタス、5位ガスリー、6位角田、7位サインツ、8位ルクレール、9位リチャルド、10位アロンソかな。

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