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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2020(15)2020 / 11 / 27

トルコGPは、ハミルトンが滑りやすい路面と天候に翻弄されたレースを制した。
そして、ハミルトンは表彰台の中央で2020年F1ワールドチャンピオンに輝いた。
ハミルトンにとって、これ以上ないチャンピオン獲得シーンだった。
ハミルトンはこれで通算7度目のチャンピオンシップを獲得したことになり、ミハエル・シューマッハに並んだ。

ハミルトンから31秒以上離されたがペレスが2位でゴールした。
難しいコンディションの時にいつも力を発揮するペレスの面目躍如だ。
これほど実力のあるペレスの来シーズンのシートがまだ決まっていない。
ペレスから僅か0.327秒遅れで3位に入ったのはフェッテルだった。
フェッテルは2007年にトロロッソからF1にデビューしたが、2008年の雨のイタリアGPで他を寄せ付けず初優勝を飾った。
2010年には最年少のワールドチャンピオンに輝き、この最年少チャンピオン記録はいまだに破られていない。
4年前にフェラーリに移ってからは試練が続いていたが、トルコGPでの3位入賞は、フェッテルが雨で比類のない速さを持っていることを改めて示した。

トルコGPの週末は予選が始まるまではレッドブルがすこぶる好調だった。
FP1とFP2の両セッションでフェルスタッペンは最速だった。
メルセデス勢は、レースの直前に再舗装された滑りやすい路面とアップダウンの激しいコースに悩まされていた。
このまま予選に突入すればフェルスタッペンのポールポジションは間違いないと思われた。
土曜日は気候が金曜日から一転して雨まじりになった。
そんな中で行われた予選でトップタイムを出したのはストロールだった。
レインタイヤで争ったQ1とQ2では圧倒的に速かったフェルスタッペンは、ミディアムタイヤではタイムが出せず予選2番手に甘んじた。
ペレスが3番手、アルボンが4番手となり、メルセデスはハミルトンが6番手、ボッタスが9番手となった。

決勝レースは、ピットレーンスタートのウイリアムズ2台を除いて全車レインタイヤでのスタートとなった。
スタートでは、フェルスタッペンとアルボンが出遅れ(ホンダのラウンチ・コントロールが原因か?)ストロールとペレスが1・2番手を形成し、あっという間に3番手に上がってきたのはフェッテルだった。
3周目には上位3人はフェルスタッペン、アルボン、ハミルトンの順に定着する。

6周目になると路面は乾き始め、7周目から9周目のまでの間にルクレール、ボッタス、フェッテル、ハミルトンが相次いででインターミディエイトに交換する。
全車がインターミディエイトに交換を済ませた後、15周目にバーチャルセフティカーが出る。
その後、フェルスタッペンとアルボンは後退し、レッドブル勢に変わって順位を上げてきたのはハミルトンだった。
ハミルトンはインターミディエイトにうまく適応し、中盤の長いスティントをインターミディエイトで引っ張ったことで、37周目にはトップに立つことができた。

その後は、ハミルトンは巧みなドライビングでタイヤをいたわりながらコンスタントに速いタイムで周回を重ね2位以下を寄せ付けずに7度目のチャンピオンに向かって走り続けた。 見事だ。

次は、バーレーンGPだ。
バーレーン国際サーキットは4本の直線と難しい中低速コーナーが連続するコースで高低差もある。
空力とコーナリングに優れたマシンに有利なことから、かつてはレッドブルが得意とするコースだったが今年のメルセデスにも適しているようにも思われる。
サキールが雨になることはまずないだろうから、レッドブルがトルコで投入したアップデートの真価が決勝で発揮されれば面白いことになる。

バーレーンGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位リチャルド、4位ガスリー、5位サインツ、6位フェッテル、7位ルクレール、8位ペレス、9位アルボン、10位ノリスかな。

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