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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2020(12)2020 / 10 / 23

アイフェルGPは、ハミルトンが優勝を飾った。
ハミルトンはこれでF1通算91勝となり、F1通算最多優勝でミハエル・シューマッハと並んだ。
フェルスタッペンは3番グリッドからスタートして2位でゴールしたが、ハミルトンを脅かすことはできなかった。
それでも、フェルスタッペンは最終ラップでファーステスト・ラップを出して留飲を下げた。
リチャルドは、中盤からしぶとく追い上げて3番手まで浮上した後、最後までペレスを抑えきって3位表彰台を手に入れた。
ルノーF1にとっては久々の表彰台だ。

アイフェルGP初日の金曜日は雨に祟られ、全く走行ができなかった。
そのため、FP3の1時間でセッティングを決めなければならなくなった。
こういう時は、チーム力とドライバーの適応能力が物を言う。
トップ2チームは短い時間でセットアップを施し、ボッタス、ハミルトン、フェルスタッペンがトップ3のタイムをたたき出した。
この3者は0.293秒の間に入っていて、2番手ハミルトンと3番手フェルスタッペンとの差が僅か0.037秒しかなかった。
メルセデスとレッドブルの性能が僅差になったのではないかと期待させる内容だ。

ルクレールは、トップのボッタスから0.766秒差の4番手タイムをたたき出した。
F1で初めてニュルブルクリングを走るアルボンはフェルスタッペンから約0.5秒差の5番手。リチャルドとオコンは予選6番手と7番手につけて、ルノーが上昇機運あることを裏付けた。

決勝レースは、スタート直後の1コーナーでハミルトンがボッタスの前に出るが、すぐさまボッタスに抜き返される。
フェルスタッペンは3番手、4番手のルクレールの後にはリチャルドがアルボンをかわして5番手に浮上している。
リチャルドは、なおもルクレールを攻め落とさんと追撃の手を緩めない。
13周目に、ハミルトンがボッタスを抜いてトップに躍り出る。
やはり決勝レースになるとハミルトンは強い。
ボッタスはタイヤにフラットスポットを作ってしまい4番手まで後退。
ボッタスは19周目になって遅れだし、20周目にマシントラブルでリタイヤする羽目に。

レース中盤では、ルクレール、ペレス、サインツ、ノリスが激しい4位〜7位争いを繰り広げるが、結局マシントラブルがなかったペレスだけが生き残った。
予選の直前になって、レーシングポイントから呼ばれてシートの収まったヒュルケンベルグは、あまりにも急だったため予選こそ最下位だったが、決勝レースでは見事な追い上げを見せて8位でゴールし、能力の高さを見せつけた。

次は、1996年以来、24年ぶりに開催されるポルトガルGPだ。
コースはかつて開催されていたエストリルではなく、アルガルベ・サーキットだ。
アルガルベは全長4.648Kmのテクニカルコースで起伏に富んでいる。
ドライバーは、全員、F1で走るのは初めてなので、アイフェルGPと同じようにドライバーの真の速さを見る絶好の機会だ。
チャンピオンシップを面白くさせるためにも、ボッタスとフェルスタッペンはハミルトンの前に出てほしい。
ホンダの現場の人たちはこんな状況下でも精いっぱいやっている。結果を出して、経営者に見せつけてほしい。

ポルトガルGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位リチャルド、4位ガスリー、5位サインツ、6位ペレス、7位ルクレール、8位アルボン、9位フェッテル、10位ノリスかな。

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