ロシアGPは、ボッタスが優勝した。
フェルスタッペンはボッタスから7.7秒遅れで2位に入り、過去2戦のリタイア地獄から脱した。
ハミルトンはスタート前にスタート練習場所ではないところでスタート練習をしたことによって10秒ペナルティを課せられた。
その後、見事な追い上げを見せたが3位まで順位を戻したところでレースは終わってしまった。
ロシアGPの予選はなかなかの見ものだった。
フェルスタッペンは、フリー・プラクティスでなかなかセッティングを決められず、そのまま予選に突入した。
それでも、決勝で少しでも作戦の幅を広げるためQ2をミディアム・タイヤで走りQ3に進めるぎりぎりのタイムを出した。
そして、Q2終了間際に念のためソフト・タイヤで出走したが、チームはQ2終了間際にミディアム・タイヤで出した10番手以内に入れると判断してタイムアタックを中止した。
おかげでフェルスタッペンは決勝をミディアムタイヤで出走できることになった。
一方、ハミルトンはミディアムタイヤで出したタイムのラップがコースを外れていたためノータイムとなり、Q2終了まで1秒を切ったところでアタックして、ぎりぎりのところでQ3に進出できるタイムを出した。
これでハミルトンは決勝をソフトタイヤでスタートすることになった。
Q3では、いつも通りハミルトンがポールポジションを獲り、フェルスタッペンがボッタスのスリップ・ストリームをうまく使って2番手タイムを出し、ボッタスは3番手となった。
決勝レースは、ポールのハミルトンがソフトタイヤのグリップを生かしてトップに立ち、ボッタスがフェルスタッペンを抑えて2番手に上がった。
フェルスタッペンは3番手に下がったが、今回はPUトラブルはなさそうなのは幸いだった。
その間にサインツとストロールが後方でクラッシュしたため2周目にセフティカーが入る。
6周目にレースは再開され、7周目にはトップを走るハミルトンに10秒ペナルティの件が伝えられる。
ハミルトンは、ソフトタイヤで17周目まで引っ張ってピットイン、タイヤ交換とペナルティ消化を終える。
ハミルトンは8番手でコースに戻りすぐにフェッテルを抜いて7番手につく。
ハミルトンが先にピットに入ったおかげでボッタスはトップに立った。
フェルスタッペンはボッタスを追うが近づくまでには至らない。
ハミルトンはあっという間に順位を上げて、31周目には3番手になった。
ハミルトンの長い距離を走ったタイヤではこれ以上タイムを上げられず、フェルスタッペンを脅かすことができなかった。
ハミルトンのペナルティに助けられたとはいえ、久々に勝てたボッタスは嬉しそうだった。
優勝には絡めなかったとはいえ、ロシアGPではホンダPU搭載車が4台ともポイント圏内でフィニッシュして関係者がほっとむねをなでおろした。
ところが、ロシアGPが終わって、一週間もたたないうちに、ショッキングなニュースが伝わった。
ホンダが2021年限りでF1から撤退することを表明したのだ。
ホンダは、第1期以来、何度も撤退と復帰を繰り返してきた。
これで、撤退は4回目だ。
コロナ禍ぐらいでF1が開催できないような国に本拠地がありながら、ヨーロッパ文化そのもであるF1に参戦し、互角に渡り合っていることに価値があるのに、こんなに簡単にやめてしまうのは、いかがなものだろうか。
何年もメルセデスに勝ち続けてからならわかるが。
次はアイフェルGPだ。
伝統のコース、ニュルブルクリンクで開催される。
かつてはF1も1927年に作られた全長22Kmの北コースで行われていた。
1984年以降のF1は新設されたGPコースで競われている。
メルセデスとフェッテルにとってはホームグランプリだ。
フェッテルには、今のフェラーリ内の扱いを跳ね返して、チャンピオン・ドライバーの輝きを見せてほしい。
アイフェルGPは、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ボッタス、4位ガスリー、5位リチャルド、6位ペレス、7位ノリス、8位アルボン、9位フェッテル、10位ルクレールかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
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