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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2020(3)2020 / 07 / 17

ハミルトンは、予選・決勝を通じて、2位以下を全く寄せ付けずシュタイアーマルクGPを制した。
ハミルトンは、練習走行P2中に、あたかも、不調を装っていたかのように、予選が開始されるや否や、突然速くなり、決勝でも圧倒的な速さを見せつけた。

予選当日は、朝から雨が降り続き、午前中のP3がキャンセルされた。
午後の雨次第では、予選中止となることも考えられた。
幸い、レーシング走行ができなくなるほどコース状態は悪化せず、全車レインタイヤを履いての予選となった。
予選が始まると、Q1からトップに立ったのは、P2ではセットアップに苦しんでいたはずのハミルトンだった。
P2でベストタイムを出したフェルスタッペンも独自に見つけた雨用のレーシング・ラインをとって応戦するが、ハミルトンを上回ることはできなかった。
結局、ハミルトンは、2番手のフェルスタッペンを1.26秒も離すトップタイムをQ3終了間際にたたき出して、ポールポジションについた。
予選3番手には大健闘のサインツが入り、今シーズンのマクラーレンの仕上がりの良さを証明した。

ルノーのオコンも予選5番手だったから今回のルノー勢は調子がいい。
それに比べて、フェラーリはフェッテルが予選10番手、ルクレールが予選11番手と振るわない。
ほかのフェラーリPUユーザーも下位に沈んだ。

決勝レースは快晴、予選がレインタイヤで行われたため、各車自由にタイヤを選んでスタートすることができる。
予選上位勢のスタート・タイヤは、フェッテルとリチャルドがミディアムを選んだのを除けば各車ソフトだった。

決勝レースのスタート、上位陣は波乱のないスタートを切ったが、中段のフェッテルにルクレールが追突し、フェラーリ・チームの2台は1周目でレースを失った。
昨年のオーストリアGPでは予選と決勝の終盤までは、独走していたフェラーリだったのに・・・。

4周目にはセフティカーが引っ込み、レースが再開されるが、予選グリッド降格ペナルティを受けたノリスと、予選ではなぜかQ1で敗退したペレスが後方からどんどん順位を上げていった。
20周目、上位陣は、ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタスが8秒以内で出周回を重ねており、4番手のアルボン以下は、すでにワン・ピット・ストップ以上トップのハミルトンから離されていた。その後、フェルスタッペンが早めのタイヤ交換で仕掛けるが、速すぎるハミルトンの前になすすべはなかった。逆に、遅めのタイヤ交換をしたボッタスに66周目に攻略されてしまった。
結局、ハミルトン、ボッタス、フェルスッタペンが表彰台に上った。

2020年はメルセデス、レッドブル、フェラーリの三強の三つ巴になるかと予想されていたが、蓋を開けてみればメルセデス一強時代に逆戻りしたように見える。
対抗すべき、レッドブル・ホンダは、レッドブルの空力とサスペンションが安定していない。
シャシー・空力面では、セットアップが決まれば、空力・シャシーが先進的なレッドブルにアドバンテージがある。
ホンダPUは予選モードとERSの効率でメルセデスPUに差をつけられている。
今年は、信頼性向上を除いてはPUの開発ができないから、今から基本性能で上回るのは難しい。
PU面では、コースごとにベスト・セットアップをするしか対抗手段がない。

2020年シーズン開幕三連戦の第3戦ハンガリーGPは中小コーナーの連続でコース上で抜くことが困難とされるハンガロリンクで開催される。
ここでは、予選順位が極めて重要となるので、メルセデスの優位は変わらない。

ハンガリーGPは、1位ハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ボッタス、4位アルボン、5位サインツ、6位ノリス、7位フェッテル、8位リチャルド、9位ガスリー、10位ペレスかな。

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