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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2020(2)2020 / 07 / 10

ボッタスが、2020年開幕戦オーストリアGPに見事な優勝を飾った。
昨年はPUのオーバーヒート対策の為に抑制を強いられた。
今年は、予選でポールポジションを獲り決勝レースでも結果的に完勝した。
ボッタスは、もともと、レッドブルリンクを得意としているから、今回の優勝はうれしかっただろう。
何よりもシーズン開幕戦で予選・決勝ともハミルトンを寄せつけずに優勝したことは、大きな自信につながっただろう。

オーストリアGPの予選での3強チームは、メルセデスが最も速く、レッドブルはメルセデスには届かないが2番手、フェラーリが予想以上に遅いというものだった。
中段チームの中では、シーズン前テストから速かったレーシングポイントとマクラーレンが抜きん出ていて、このコースではフェラーリやルノーよりも速かった。

メルセデスのボッタスは、レッドブルのフェルスタッペンに0.5秒以上速い予選タイムを記録した。
全長の短いレッドブルリンクで、このタイム差は大きい。メルセデスは開発しつくされたように見えるPUから更なる予選パフォーマンスを引き出すことに成功したようだ。
PUでメルセデスに並んだと思っていたホンダはまた弾き返された。
だが、盤石なように見えていたメルセデスも、実はギヤボックスに不安を抱えていた。

レッドブルは、フロントの空力が強化された過ぎたために、リヤとの空力バランスが悪くなり、中低速コーナーでのオーバーステアに悩まされていた。
フェラーリは、空力設計に失敗したことと、PUの燃料流量チェックが厳しくなったことによる二重苦で中盤に沈んでいる。フェラーリPUのパワーダウンのせいで、フェラーリPUユーザーのハースとアルファロメオも予選下位に沈んでしまった。

決勝レースは、ポールのボッタスが順調にトップを走り、2番グリッドのフェルスタッペンが追うというかたちででスタートし、3番手アルボンと4番手ハミルトン画続くという展開で、好レースが期待された。
しかし11周目にフェルスタッペンが突如スローダウンして、リタイヤしてしまう。
電気系統のトラブルによるラウンチ・コントロールの誤作動が疑われている。

その後、ボッタス、ハミルトン、アルボン、ノリスのオーダーでレースは進んでいたが、41周目になって、メルセデスの2台にセンサー・トラブルが発生した。
51周目と56周目に、セフティカーが入り、スロー走行が多かったためトラブルを抱えるメルセデスは救われた。
61周目に再スタートした後、セフティカー中にソフトタイヤに履き替えていたアルボンがハミルトンを抜いた瞬間に幅寄せされてスピンを喫し、レースを失う。
これによって、5秒ペナルティを受けたハミルトンをルクレールとノリスが上回ることになり、コツコツ走っていたルクレールと終始大健闘のノリスがボッタスとともに表彰台に上がった。

第2戦シュタイアーマルクGPは第1戦と同じレッドブルリンクで開催される。
1週間で大幅な修正とアップグレードを投入するのは困難だろうから、各車、初戦の問題を抱えて持てるチーム力でマシンをチューニングするしかない。
第1戦と大きく違いそうなのは、天候で、日曜日は雨と予報されている。

さて、第2戦は、だれに勝利の女神がほほ笑むか?
シュタイアーマルクGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位アルボン、4位ハミルトン、5位フェッテルル、6位ノリス、7位ガスリー、8位クビアト、9位サインツ、10位リチャルドかな。

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