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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2019(19)2019 / 11 / 01

メキシコGPは、ハミルトンがフェラーリ2台とメルセデスのチームメートを抑えて優勝した。
ハミルトンはこれで今季10勝目となった。
ハミルトンは、今季これまでの18レースの半分以上を制したことになる。
ハミルトンは、得意のハードタイヤ・ロングランによるワンストップ作戦を敢行し、予選での劣勢を決勝で覆してみせた。
2位のフェッテルは、久々に元チャンピオンらしい走りを見せ、ハミルトンから1.8秒遅れでゴールした。
3位はフェッテルから更に1.8秒遅れてボッタスが入った。
ボッタスが3位に入ったことにより、ハミルトンのチャンピオン決定は次戦以降に持ち越された。

ルクレールは、ボッタスから2.8秒遅れの4位に終わり表彰台を逃した。
ルクレールについては、またしても、チームの作戦に若干の疑問符が残る。
5位に入ったアルボンはスタート順を維持したが、マシンのポテンシャルからして4位から15秒以上離されたのはいただけない。
6位は、スタート直後に最後尾まで落ちたところから追い上げたフェルスタッペンだった。

ペレスは、熱狂的なメキシカンの声援を一身に受けて、情熱的なドライビングを見せ、レーシングポイントのマシンを7位に導いた。
8位にはリチャルドが入り、ルノーのマシンがブレーキでルール違反をしなくても充分速いことを示した。

今回、勝てたレースを落としたのはフェルスタッペンだった。
空気の薄いところでは速く、クーリングに優れたレッドブル・ホンダは、予選からめっぽう速かった。
このコースを得意とするフェルスタッペンのドライビングと相まって、ただ一人、1分14秒台のタイムをたたき出した。
フェラーリでさえ敵ではなかった。
それなのに、フェルスタッペンのアグレッシブさが悪いほうに働いた。
予選Q3が終わる直前、最終コーナーで、ボッタスがスピン・クラッシュをして黄旗が2枚振られた。
予選タイムをさらに縮めたかったフェルスタッペンは、コーナーを通過するとき減速して安全を確保しなければいけないところで、アクセルを緩めなかった。
そのあとに通過したフェッテルは、きちんと減速したので、予選3番手のタイムしか出せなかった。
フェルスタッペンは、その前に出したタイムでも充分にポールポジションはとれていたのだが、コーナー通過時点でフェッテルが良いタイムを出す可能性を考え、安全とルールに目をつぶって、さらに速いタイムを出すほうを選んでしまったのだろう。
せっかくのポールポジションをふいにしたフェルスタッペンは、3グリッド降格の4番グリッドからスタートする羽目になった。
これが決勝レースのスタートと序盤での無理による接触ーパンクーピットインー最後尾からの追い上げへとと繋がっていった。
これではいくら速いマシンに乗っていても、優勝はできない。
レッドブルは、オーストリアとドイツはフェルスタッペンのドライビングによって勝ったが、メキシコではフェルスタッペンのドライビングによって勝てるレースを落とした。

次は1週間後のアメリカGPだ。
今シーズンもアメリカGPを入れて残りあと3戦となった。
F1がなかなか根付かないと言われたアメリカで、オースティン近郊のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでF1GPが開催されるようになってからは、アメリカにF1が定着してきたように感じられる。
前後のイベントはかなりアメリカンスタイルだが。
ハースF1にとって、アメリカGPは重要なホームレースだ。
低予算でやっているせいか、最近結果が出ていないが、ここではぜひポイント圏内でフィニッシュしてもらいたい。

アメリカGPは、1位フェルスタッペン、2位フェッテル、3位ハミルトン、4位ルクレール、5位アルボン、6位ボッタス、7位クビヤト、8位グロージャン、9位ヒュルケンブルグ、10位ノリスかな。

2019 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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