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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2019(3)2019 / 04 / 10

バーレーンGPはメルセデス勢が棚ぼたでワン・ツーフィニッシュを得た。
3位でゴールしたのは、2位以下を大きく引き離してゴールしていたはずのルクレールだった。
ルクレールは予選・決勝を通じて圧倒的な速さでこのグランプリをリードしていた。
45周目の時点でルクレールは2番手のハミルトンに10秒近い差をつけ、3番手のボッタスはハミルトンからさらに30秒後方にいた。
ルクレールは、周回遅れと接触しないよう気を付けてクルーズしていれば、初優勝が転がり込んでくるはずだった。
ところが、レースの女神は、F1グランプリ2年目とは思えない速さと冷静さを持ったドライバーに、微笑みかけることはなかった。

フェラーリのパワーユニットが、46周目になって突然支障をきたし、電気モーターへのパワーが供給されなくなくなってしまったのだ。
ルクレールは、目に見えて遅くなったマシンを懸命にコントロールしてできる限り速く走らせようとしたが、48周目にはハミルトンに捕らえられてしまい、54周目にはボッタスにも抜かれて、3番手まで後退することになった。
ルクレールは、そのまま行けば、ゴールまでに4番手のフェルスタッペンにも捕えらえられてしまうところだったが、54周目にルノーが2台コース上で止まってしまったため、残り2周セフティカーが出動して追い抜き禁止のままチェッカーが降られ、事なきを得た。

フェッテルは、予選からルクレールに圧倒されていて、決勝のスタートでルクレールの前に出たもののすぐに抜き返され、その後、ハミルトンと争った際にスピンして一時は8番手まで順位を下げ、その後はレースを立て直すことができずに、5位でゴールするのがやっとだった。
6位には、大健闘のノリスが入り、オーストラリアでは逃した入賞を果たした。ノリスのあとには、7位ライコネン、8位ガスリー、9位アルボン(F1初ポイント)、10位ペレスが続いた。

バーレーンGPの結果はともかく、シーズン前テストでフェラーリ・マシンが見せた速さはどうも本物らしい。
一説には、フェラーリのPU は、メルセデスPU、ホンダPUと比べて40馬力のパワー・アドバンテージがあるとされ、それがシェルの特殊燃料によるところだと主張するライバル・チームもある。
オーストラリアはセッティングがうまくいかず、バーレーンはPUの不調とフェッテルの焦りによって勝利を逃し続けているフェラーリだが、マシンの実力がライバル達を圧倒していることに変わりはない。
シェルの燃料が非合法だと断定されない限り、他のチームは一日も早く対抗手段を講じる必要がある。
ライバル・チームにとって幸いなことにバーレーンGPの後、2日間の公式テストがあったので、ある程度、問題点が特定できただろう。
レッドブルはフロントウイングの設計見直しとタイヤの使い方に改良点を見出そうとしている。
早ければ次のGPからアップデートが投入されるだろう。

次は、チャイナGPだ。
このサーキットは、長い直線があり、コース幅も広いので、DRSを使って抜くことが容易なコースだ。
ここでは、作戦ミスがなければ、マシンの性能からしてフェラーリ勢が優勢だろうが、雨が降ったりすると状況は一変する。
今回は、ルクレールが不運に見舞われないことを祈るばかりだ。

バーレーンGPは1位ルクレール、2位フェッテル、3位フェルスタッペン、4位ハミルトン、5位ガスリー、6位ボッタス、7位ヒュルケンベルグ、8位ライコネン、9位クビアト、10位グロージャンかな。

2019 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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