開幕戦、オーストラリアGPは、ボッタスが快勝した。
昨シーズンは、ハミルトンにチャンピオンを獲らせるために、勝を譲ったりサポート役をやらされたりしていたが、今年は素晴らしいスタートを切った。
ボッタスは終盤にファーステストラップもたたきだし、26ポイントを獲得した。
一方、ハミルトンは、スタートでボッタスに先を越されてから、アンダーフロアを傷つけたこともあって、一度もボッタスを脅かすことはできず、ボッタスから21秒遅れの2位につけるのがやっとだった。
ハミルトンの2位の座を脅かしたのは、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンだった。
フェルスタッペンは、4番グリッドからスタートしたが、前にいたフェラーリのフェッテルをコース上でかわして、ハミルトンに迫り、ゴールした時は1.6秒差だった。
フェッテルは35秒近くフェルスタッペンに離されて4位でゴールするのがやっとだった。
ルクレールは、後半、フェッテルの前に出るだけの速さがあったが、チームオーダーに従ってフェッテルの1.6秒後方でレースを終えた。
6位に入ったのは、ハース・フェラーリのマグネッセンで、ルクレールからされに29秒後だった。
ここまでが、トップと同一周回で、7位ヒュルケンベルグ、8位ライコネン、9位ストロール、10位クビヤトは周回遅れだった。
開幕2週間前のテストではフェラーリの速さが話題になっていたが、オーストラリアGPだけを見ると、蓋を開けてみればやはりメルセデスという結果になってしまった。
フェラーリはドライバーにとって乗りやすいと言われており、テストでは絶好調だったのにメルボルンでは速さが無かった。
逆に、メルセデスはシーズン前テストでは、頭を取るだけの速さを示していなかったが、メルボルンにやってくるまでの2週間で見事に修正してきた。
ただ、今年のメルセデスのマシンは固めのセッティングになっているから、メルボルンには合っていたが他のコースでも同じように速いかどうかは分からない。
レッドブル・ホンダは初戦から結果を出した。ホンダPUは、メルセデス、フェラーリPUを凌駕するまでには至っていないが充分戦えるレベルになっているようだ。
レッドブルとの共同作業がうまくいって、PUの冷却やレイアウトが改善されたことも寄与しているだろう。
レッドブルは、コーナーではリアが上がってダウンフォースを稼ぎ、直線ではリアが沈んで、空気抵抗を減らすという空力デザインを披露しているが、今後、頻繁にアップデートして洗練させていくだろう。
次は、バーレーンGPだ。砂漠の中に人工的に作られたコースだが、中低速コーナーが多く、路面がスムーズなので、メルボルンとはかなり条件が異なるこれからの数戦は全く予想できない展開が続くだろう。初戦で優勝したボッタスとガスリーはこのコースと相性がいい。
バーレーンGPは、1位フェルスタッペン、2位フェッテル、3位ハミルトン、4位ルクレール、5位ガスリー、6位ライコネン、7位グロージャン、8位ペレス、9位サインツ、10位クビヤトかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
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