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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2018(19)2018 / 11 / 09

フェルスタッペンがメキシコGPで優勝した。
フェルスタッペンは、昨年に続いてメキシコGP2連勝だ。
ポールポジションこそ逃したが、スタート直後にトップに立ってからは他を寄せ付けない完全優勝だった。
2位・3位には、フェッテルとライコネンのフェラーリ・コンビが続いた。
ハミルトンは、表彰台に届かず、4位フィニッシュだったが、グランプリをあと2戦残して、ここメキシコでチャンピオンを決めた。
ハミルトンは通算5度目のチャンピオンに輝いたことになり、伝説の巨人ファンジオと並ぶ。
あとは、7度チャンピオンになったミハエル・シューマッハが上にいるだけとなった。

今シーズン、ハミルトンとタイトルを争ったフェッテルもタイトルを取っていれば5度目だった。
フェッテルの残念さが伝わってくる。
しかし、このレースでチャンピオンが決まったわけではない。
ここまで19戦を戦ってきた結果としてハミルトンがチャンピオンになったわけで、フェッテル・フェラーリは、メルセデス・ハミルトンと比べると、いくつか足りないものがあったということだ。

レッドブルの速さは、金曜日のフリープラクティスから際立っていた。
2000m以上の高地なので、空気が薄く、平地のコースと比べると、同じボディ形状でも空気抵抗は少ない。
これは、他社よりダウンフォース性能の優れているレッドブルにとって有利に働く。
レッドブルにはもう一つの優位点は、ロードホールディングが他のマシンより優れていることだ。
このおかげで、空気が薄くてダウンフォースが利かなくなる高地のサーキットでも、他のマシンより速いスピードでコーナーを回ることができる。
事実、レッドブルの2台は、最高速トップ10に入っていないにも関わらず、ラップタイムは速い。

予選が始まるまでは、ポールポジションを獲るのはフェルスタッペンだと思っていた人が多かった(本人も含めて)が、予選でトップタイムをマークしたのはリチャルドだった。
リチャルドは、今シーズン、マシン・トラブルに見舞われることが多く、最近は、フェルスタッペンの方がクローズアップされることが多い中で、留飲を下げた。
0.026秒差で予選2番手となったフェルスタッペンは、予選走行終了後、本当に悔しそうにしていた。

決勝レースは、3番グリッドのハミルトンが巧みなスタートを見せ、トップで最初のコーナーを抜ける。
しかし、フェルスタッペンが、すぐさまトップ座を奪い返し、3周目までに1.5秒差をつけてしまう。
その後、フェルスタッペンは誰にもトップの座を脅かされることなく、最初にゴールラインを駆け抜けた。
同じレッドブルに乗るリチャルドが、マシン・トラブルでリタイヤしていたことから、最終盤には極端にペースを落としてリスクを下げるほどの余裕を持ったレース運びをしていた。

次は、アメリカ大陸ラウンドの最終戦となる、
ブラジルGPだ。
インテルラゴス・サーキットは1周4.3キロの反時計回りで高低差のあるコースだ。
メキシコほど高くはないが標高は800mある。
もうチャンピオンは決まったので、どのドライバーものびのびと走れる。
ボッタスもチーム・オーダーが出ることはないから、存分に走って実力をみせてほしい。
これからの2戦は、シーズン終盤でマシンの性能差も縮まっているから、本当のドライバー勝負になる。

ブラジルGPは、1位フェッテル、2位ライコネン、3位ボッタス、4位ハミルトン、5位ガスリー、6位リチャルド、7位ヒュルケンベルグ、8位オコン、9位ハートレー、10位ペレスかな。

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