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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2018(14)2018 / 09 / 14

ハミルトンがイタリアGPを制した。
44周目までトップを走っていたライコネンを45周目に抜き、そのまま抑えきって最初にゴールラインを横切ったのだ。
3位には、ハミルトンの優勝に貢献する走りを見せたボッタスが滑り込んだ。
フェルスタッペンは、事実上3位だったが、ボッタスをコースのアウト側へ押しやったとして、5秒のペナルティを課されたため、フェッテルにも5秒以内につかれて5位となった。
フェッテルとフェラーリはホーム・クラウドの前で、落としてはいけない星を落としてしまった。

現在、フェラーリPUの最高出力はメルセデスPUを上回ると言われている。
高速コースのモンツァでは、久々にフェラーリのワンツー・フィニッシュが見れると期待されていた。
フェラーリにとって、予選の滑り出しは好調で、ティフォッシ(イタリアのファン)たちの期待通り、メルセデスの二人を退けて、フェラーリの二人がポールポジションと2番手タイムを出した。
ところが、既に、このあたりからフェラーリのシナリオが狂い始めていた。
ポールポジションを獲ったのは、フェッテルではなく、ライコネンだったのだ。
ライコネンは、チャンピオンを獲ったことのあるフェラーリの元エース・ドライバーであったことを忘れてはいけない。

決勝レースは、波乱の幕開けとなった。
このレースに勝ってハミルトンとのポイント差を早く縮めたいフェッテルは、スタートでライコネンの前に出る必要があった。
フェッテルは、スタート直後の1コーナーでライコネンに並びかけたが、抜かせてもらえなかった。
1コーナーを左よりに通過せざるを得なかったフェッテルの右側に突っ込んだハミルトンが2コーナーでフェッテルと接触して前に出た。
フェッテルは、スピンしてフロント・ウイングにダメージを受けたのでピットに向かった。

2周目からセフティカーが出て、4周目にレースが再開された。
セフティカー後の再スタートになれているハミルトンがいったんトップを奪うがライコネンがすぐに抜き返した。
その後、ライコネンはトップを走り続けたが、タイヤ交換のタイミングを遅らせて走り続けたボッタスがタイヤ交換後のライコネンの前に立ちはだかり、ハミルトンがライコネンに追いつけるようにした。
この作戦が功を奏して、終盤のタイヤがきつくなった時点でハミルトンがライコネンの前に出ることに成功した。
これで、フェッテルはこれから5連続優勝しないとチャンピオンシップ・ポイントでハミルトンを上回れない。
残るは7戦しかない。

次は、シンガポールGPだ。
レッドブルとトロロッソはマリーナ・ベイのストリート・コースになれば、不利な点は少なくなるから、気合が入っているだろう。
フェッテルは、焦らずポールポジションを獲ることに集中することが優勝への近道だ。
ハミルトンより前にいる限り2位でも、ポイント差を縮められるのだから。

シンガポールGPは、1位フェッテル、2位リチャルド、3位フェルスタッペン、4位ボッタス、5位ガスリー、6位ルクレール、7位ペレス、8位グロージャン、9位ハミルトン、10位オコンかな。

2018 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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