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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2018(7)2018 / 06 / 08

モナコGP、リチャルドが見事な優勝を飾った。
レース後、アロンソは、観客にとって、つまらないレースだったと語ったが、そんなことはない。
アロンソにとって、つまらないレースだっただけだ。久々に、モナコでしか見られない、手に汗握るレースをみることができた。
リチャルドは、モナコ・ウイナーにふさわしいドライビングスキルを披露して、今回の優勝を勝ち取ったのだ。
リチャルドは、78周レースの28周目にMGU-Kのトラブルによって約15%オパワーとリア・ブレーキのアシストを失いながらも、50周にわたって、マシンのエネルギーとブレーキをコントロールし、フェッテルとハミルトンを抑えきって、ポール・ツー・ウインを果たした。

グランプリ6戦を終えて、ハミルトン、フェッテル、リチャルドがそれぞれ2勝したことになり、おかげで、チャンピオンシップ争いはシーズン序盤から接戦となっている。

今年のモナコで、レッドブル+リチャルドは木曜日から群を抜いていた。
ライバルチームが、タイヤのマッチングに苦しむ中、レッドブルはタイヤをうまく履きこなしていて、プラクティス、予選を通じて頭抜けて速かった。
リチャルドは予選Q3でただ一人、1分10秒台のラップ・タイムを叩きだして、ポールポジションを獲った。
フェルスタッペンはプラクティスでクラッシュして、最後尾スタートだったが、決勝レースでは、抜き場所がないと言われるモナコで際どいパッシングを何度も決めて、最後は9位でフィニッシュした。

レッドブルは、空力性能が極めて優れていると言われるが、今年のモナコを見ていると、メカニカル・トラクションも素晴らしい。
かつてのウイリアムズ(1992年~1996年)も、この両方に優れていたが、その当時、ウイリアムズのチーフ・デザイナーをしていたのが他ならぬ現レッドブルの技術責任者、エイドリアン・ニューウェイだ。

今年のモナコで光ったドライバーは、ガスリー、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペンの3人だ。
決勝の1位から6位までは予選結果と同じ順位だったが、この3人は、決勝で予選より上の順位でゴールした。
ガスリーは、ハイパーソフトを27周目まで引き伸ばして使い、その間にタイム的にライバルより前に出ておいて、ピットインのタイミングが他車とずれているのを利用して7位まで上がったのだ。ガスリーは、タイヤのマネージメントを巧くやった。

次は、大西洋を渡り、カナダGPだ。
ジル、ビルヌーブ・サーキットは、モナコとは違い、ヘアピンを含むタイトコーナーを長い直線で結んだ、典型的なストップ・アンド・ゴー・コースだ。
シケインを脱出してホームストレートに入るところは、エスケープ・ゾーンがなく、アウト側のコンクリートのウォールに張り付く車が多いので有名だ。
ICU全開とハードブレーキングを繰り返すため、PUとブレーキにとって厳しいコースだ。
フェラーリ、ルノー、ホンダはカナダGPでPUのアップグレード版を投入する。
メルセデスは、PUアップグレードの投入を見送ったので、カナダGPのPU 対決は見ものだ。。

カナダGPは、ストロールのホームレースだが、今年のウイリアムズで上位を狙うのは至難の業だ。
ハミルトンは、新人だった2007年の初優勝以来、このコースで、6勝している。

カナダGPは、1位ハミルトン、2位フェッテル、3位リチャルド、4位ライコネン、5位ガスリー、6位ボッタス、7位ペレス、8位ハートレー、9位ペレス、10位ストロールかな。

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