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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2018(6)2018 / 05 / 24

スペインGPはハミルトンが2位に20秒以上の差をつけて圧勝した。
ボッタスも2位に入ったので、メルセデスのワンツー・フィニッシュとなった。
フェルスタッペンは3位まで追い上げてボッタスの6秒後にゴールに飛び込んだ。

メルセデスの2台は予選から調子がよく、ポールポジションを獲ったのはハミルトンだが、2番手のボッタスはハミルトンからわずか百分の5秒遅れだった。
予選3番手のフェッテルもハミルトンから0.13秒しか離されていなかった。
予選順位は3強が2台づつ綺麗に並んだが、6番手のリチャルドでさえ、ポールから0.65秒しか遅れをとっていない。

予選結果からみて、決勝レースは3強の6人による接戦になるかと思われた。
しかし、スタート直後に起こったアクシデントとマシンとタイヤの適合性によって大きな差がついてしまっただけでなく、久々に、ハミルトンがレースを通じて独走することになった。

決勝のスタート、ハミルトンがトップを維持して1コーナーに突入する。
フェッテルは、ボッタスの前に出ることに成功し、2番手に浮上、ボッタス、ライコネン、フェルスタッペン、リチャルドの順でコーナーを抜けていった。
ところが、その背後で事故が発生した。
グロージャンのハースが、アウトに膨らんでスピン、横を向いただけでなく、コースのイン側に向けて突っ込んできたのだ。
避けようのなかったヒュルケンベルグとガスリーのマシンは、巻き込まれて大破した。
このクラッシュによって、レース開始直後にセフティカーが出動する事態となってしまった。

6周目にセフティカーが引っ込み、レースが動き出してからはハミルトンは会長に飛ばし、16周目には2番手フェッテルに7秒以上の差を着けてしまった。
スタート時から履いていたソフトタイヤとの相性が悪そうなフェラーリは、フェッテルが17周目に早々とピットインさせて中盤から終盤の展開にかけた。
この時点では雨が予想されていたが、フェラーリにとっての頼みの雨は降らず、フェッテルは2度目のピットインを終えたあと、4番手まで後退してしまった。

アロンソは、スーパーソフトでスタートした作戦がうまくいかなかったにもかかわらず、粘り強く走って、開幕から5戦連続のポイント・フィニッシュを果たした。
ルクレールは、決して競争力が高いわけではないザウバーで2戦連続ポイントを獲得した。
予選・決勝とも、ストリート・コースだけでなくサーキットでも速いことを証明した。

第5戦、スペインGP終了時点で、メルセデスとハミルトンが復活してきた。
メルセデスは今のPUでもまだ性能を向上させる余地は残っていると言っている。
フェラーリは、ハローにウイングまがいのバックミラー(モナコからは禁止)を着けたり、コーナリング時の隠れた制御をしたり、やれることは何でもやってくるが、メルセデスとの競争力を維持するのは容易なことではない。

次は、伝統のモナコGPだ。
モナコの市街地コースは、現在のF1は、速すぎてスタート直後かピットインのタイミング以外抜くチャンスはほとんどない。しかし、PU 出力の差による影響が最も少ないコースだから、予選でドライバーの腕の差が出る。
もっとも、シャシーのメカニカル・トラクションが少ない車だと、ドライバーが頑張っても難しいところはある。
予選で表彰台は決まると言われるモナコで、ストリート・コースの好きなアロンソ、ルクレール、ペレス、サインツあたりは上位入賞を狙っている。
フェッテルは、モナコを勝つか落とすかが、シーズン前半の分かれ目となる。

モナコGPは、1位フェッテル、2位ライコネン、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位リチャルド、6位ルクレール、7位サインツ、8位ペレス、9位マグネッセン、10位ガスリーかな。

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