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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2018(5)2018 / 05 / 11

ハミルトンとメルセデスが、今シーズン4戦目のアゼルバイジャンGPにして、やっと初勝利を拾った。
昨年までなら信じられない状況だ。
しかも、この一勝は他車の相次ぐクラッシュによって転がり込んだもので、2017年チャンピオンのハミルトンにとって、手放しで喜べるものではなかった。
2位にはライコネンが入り、3位でフィニッシュしたのはペレスだった。
昨年、フォースインディアは、トップの3チーム以外では最もポイントを獲得したチームだったが、ドライバーのペレスは一度も表彰台に上がることができなかった。
フォースインディアは、シーズン当初からチームの資金力不足が伝えられ、ここまで、苦しい戦いを強いられてきた中での大金星だった。
バクーのコースには、長いストレートがあることから、これまで、パワーに勝るメルセデスが強さを見せていた。
しかし、今年は予選から違った。
フェラーリのフェッテルが3戦連続でポールポジションを奪ったのだ。
フェッテルは予選2番手のハミルトンに0.179秒差、3番手のボッタスに0.339秒差をつけた。
4番手と5番手にレッドブルの2台、6番手にライコネン、7番手と8番手にはフォースインディアの2台が着けた。
ルーキーのルクレールはザウバーで予選14番手に着けて、ストリート・コースが得意なところを見せた。

決勝のスタートは、上位6車がグリッドの並びと同じ順番で第1コーナーを抜けていき、順当にレースが始まったかに見えたが、ライコネンとオコン、アロンソとシロトキン、が接触し、エリクソンもピットインを余儀なくされた。
このため、早くも2周目にセフティカーが出動することとなった。
再スタート後もフェッテル、ハミルトン、ボッタスの順位は変わらなかった。
ところが、レース終盤になって、チームメイト同士で何度もバトルを演じていたレッドブルの二人が接触し、リタイヤした。このため、2回目のセフティカーが出動した。
この間に、ボッタスはタイヤ交換を済ませてコースに復帰した。
これで、ボッタスは、セフティカーが出動する前にタイヤ交換を済ませていたフェッテルとハミルトンの前に出た。
さらに、セフティカー先導中にグロージャンが単独クラッシュしたため、セフティカーの周回数が多くなり、レースは残り3周で争われることになった。
トップを取り戻したいフェッテルは、再スタートの時に勝負をかけてボッタスのインに突っ込んだが、ハードブレーキングでタイヤにフラットスポットを作ってしまい万事休す。
これで、ボッタスが優勝だと誰もが思った。ところが、その直後、ボッタスの車は路上の破片を拾ってパンクし、止まってしまった。
そして、残り2周になってハミルトンに勝利が転がり込んだ。去年は多くのレースで圧勝していたハミルトンが、今年の1勝目を棚ぼたで手に入れた。今年のF1は毎レース何が起こるかわからない。

次は、スペインGPだ。スペインGPがホーム・レースとなるのは、アロンソとサインツだ。
アロンソは、今シーズンここまで4レース連続でポイントを獲得している。
ホームクラウドの前で少しでも良い走りを見せたいだろう。
サインツは、アゼルバイジャンでは5位入賞を果たし、ルノーのパフォーマンスがいよいよ本物になってきたところで、さらなる上位フィニッシュを狙っている。

スペインGPは、1位フェッテル、2位フェルスタッペン、3位ボッタス、4位リチャルド、5位ハミルトン、6位ライコネン、7位サインツ、8位アロンソ、9位グロージャン、10位ガスリーかな。

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