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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2017(19)2017 / 11 / 10

メキシコGPは、フェルスタッペンが圧倒的な速さを見せて優勝した。
そして、ハミルトンは、スタート直後のアクシデントのため最後尾まで後退したが9位まで挽回し、同じくアクシデントのために後退したフェッテルが4位に終わったので、2017年のチャンピオンが確定した。
メキシコGPの2位にはフェルスタッペンから19.7秒遅れてゴールしたボッタスだった。
3位にはボッタスから更に34秒遅れてライコネンが入った。

メキシコでのレッドブルとフェルスタッペンの速さは際立っていた。
パワーユニット・サプライヤーとしてのルノーはメキシコGPに関して信頼性よりパフォーマンスを重視したPUセッティングを施していたようで、6台のマシンのうち、トラブル・フリーで決勝レースを戦うことができたのは、フェルスタッペンのレッドブル・ルノーとガスリーのトロロッソ・ルノーの2台だけだった。
ガスリーも、金曜日のプラクティスから予選を通じての二日間、PU・トラブルで殆ど走ることができなかった。
シーズン中盤まで、PUトラブルでレースを走れなかったことが多かったフェルスタッペンは、やっと運が巡ってきたというところだ。

今回のフェルスタッペン+レッドブルは、予選から速さが際立っていた。
予選Q1とQ2でトップタイムを出し、フェッテルが渾身の走りでトップタイムをたたき出すまでは、Q3でもトップタイムを維持していた。
Q3のタイムは、予選3番手のハミルトンより0.36秒速いタイムだった。
パワーに勝るメルセデスにたいして、予選で0.36秒速いとは驚異的だ。
レッドブルは、ルノーやトロロッソといった他のルノー勢よりも、空力性能が高いだけでなく、燃料組成面でもパワーアップしているので、コースによってはメルセデスと互角に戦えるのだ。
それでも、フェルスタッペンの才能なしにしてはこのタイムは出なかっただろう。

決勝レースは、スタート直後の攻防で殆どが決まってしまった。
2番グリッドのフェルスタッペンは、ポールポジションのフェッテルをアウト側からかぶせて鼻先で抑え、トップに立った。
3番グリッドのハミルトンにも先を越されそうになったフェッテルは、ハミルトンと接触した。
両者とも修復とタイヤ交換オためにピットインせざるを得なくなった。
唯一の逆転の機会であったタイヤ交換のタイミングも、32週目にバーチャル・セフティカーが入り、1周目のアクシデントで早めにピットインせざるを得なかった車は、他者が中盤でピットインするときに走り続けて前に出るという作戦が成立しなかった。
このため、フェッテルとハミルトンの下位ポイント獲得のための追い上げが、チャンピオンシップ争いとなってしまった。

次は、ブラジルGPだ。ブラジルGPの行われるインテルラゴス・サーキットは、左回りで高低差があり、特に第1コーナーは下りながら左に曲がっているので絶好のパッシング・ポイントだ。
ここでは、グランプリ・デーが雨に見舞われることも多い。ブラジル人F1ドライバーはマッサだけだが、マッサにとってはこれが最後の母国F1レースとなりそうだ。
マッサには、何位でゴールしてもメインストレートでドーナッツ・ターンを見せてほしいし、マーシャルもいちいちとがめないでほしい。

ブラジルGPは1位フェッテル、2位リチャルド、3位ハミルトン、4位マッサ、5位ボッタス、6位ライコネン、7位バンドールン、8位オコン、9位サインツ、10位アロンソかな。

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