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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2017(10)2017 / 07 / 14

オーストリアGPを予選・決勝ともに完ぺきにこなして優勝したのはボッタスだった。
ボッタスは、予選2番手のフェッテルとわずか0.042秒差でポールを獲り、決勝も2位フェッテルを0.658秒差で振り切った。
予選・決勝とも僅差だったがポール・トウ・ウインに変わりはない。

リチャルドは、3位でチェッカーを受け、チーム名でもあるスポンサーのレッドブルを喜ばせた。
ハミルトンは、予選3番手タイムだったがギヤボックス交換ペナルティのため8番グリッドからのスタートだったが、なんとか4位まで追い上げて、チャンピオンシップポイント上のダメージを低く抑えることができた。

ライコネンは決勝3番グリッドからのスタートだったが5位に終わった。
それにしても、リチャルドのブレーキングはこのレースで冴えて亘っていた。
表彰台に登れたのは、1周目にライコネンをブレーキングで下して3番手に浮上していたからであり、最終ラップに猛追するハミルトンを撃退できたのはブレーキングが優れていたからだ。
高度なブレーキング操作を可能にしているレッドブルのマシンも褒めておきたい。

6位にはハースのグロージャンが滑り込んだ。
ここまでがボッタスと同一周回だった。
7位・8位はペレスとオコンのフォースインディア・コンビ、9位・10位には、マッサとストロールのウイリアムズ・コンビが入った。ストロールはこれで3戦連続入賞となる。

次は、ブリティシュGPだ。
近年は、テニスの4大大会の一つであるウインブルドンの男子シングル決勝日とF1のブリティッシュGP決勝日が重なることが多いが、ファン層に大きなオーバーラップはないようで、問題にはなっていない。
それにしても、英国は多様なスポーツが盛んにおこなわれているのには感心する。

F1はほとんどのチームが英国発祥のチームで、英国に本拠地か拠点を置いている。
F1チームは名前やスタッフが変わっても生きながらえる。
例えば、今のルノー・チームは1981年にトールマンとして始まり、ベネトン→ルノー→ロータスF1→ルノーというふうに変遷している。
英国には、特殊なレース用部品を開発できる小企業群を底辺としたレーシングカー産業のピラミッドがある。
英国は、F1を開発してF1チームを運営するには最も有利な土地なのだ。
例えば、日本でF1を作ろうと思ったら、部品を全て自製するか英国などに発注するかしかない。
日本の部品メーカーに発注していたとしても、一度やめてしまったら、数年経って再開しようと思っても、部品メーカーがまたのF1部品を作ってくれるとは限らない。
最近、ホンダ・パワーユニットの低パフォーマンスが問題になっているが、いったん止めると技術的・経済的な分断のダメージは大きいのだ。フェラーリのようにずっとやっているメーカーでさえ、レギュレーションが変わればすぐに優勝できなくなる。
F1で成功するためには、根を下ろした長いコミットメントが必要なのだ。

ハミルトンとパーマーはホームレースなのでよいところを見せるだろう。
アロンソはMGUHなどの交換で10グリッドダウンとなるが、マクラーレンのアップデートとホンダのスペック3PUのポテンシャルをどこまで引き出すことができるかが見ものだ。
ブリティシュGPは1位ハミルトン、2位フェッテル、3位ボッタス、4位ライコネン、5位リチャルド、6位フェルスタッペン、7位マッサ、8位オコン、9位パーマー、10位アロンソかな。

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