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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2017(9)2017 / 07 / 07

波乱のアゼルバイジャンGP、最後に笑ったのは、リチャルドだった。
ボッタスは、チェッカーフラッグの直前でストロールを抜き去り、スタート直後の混乱で失ったポジションを全て取り戻して2位でゴールした。
ストロールは他車のトラブルを尻目にいつの間にか2番手まで進出していたが、最後の最後にボッタスに2位の座を持っていかれたのは残念だった。
とはいえ、ストロールは、カナダGPに続いてポイント・フィニッシュしただでなく、表彰台までたどり着いた。
現時点でも、ストロールは実力より運のほうが勝っているドライバーだと言えるが、スポーツは運も含めた結果が全てだ。
ストロールは公道路面が得意なようだし、そのうち本物になってくるかもしれない。

予選は、ハミルトンの独壇場だった。
ハミルトンはチームメイトよりも0.434秒速いタイムを叩きだして66回目のポールポジションを手にした。
予選3番手のライコネン・フェラーリは、ハミルトンに1.1秒もの差をつけられた。
いかに、フェラーリが決勝に強いと言ってもこれでは歯が立たない。
ハミルトンは、決勝でスタートを決めて逃げきるだけだった。
ハミルトンは筋書き通り決勝のスタートを決めてトップで集団をリードした。
しかし、スタート直後2番手のボッタスと3番手のライコネンが接触した。
ボッタスがピットインして壊れたノーズを交換している間に後退し、ハミルトンは、チームメイトを盾にすることができなくなってしまった。
ライコネンのマシンもダメージを負って後退した。
世の結果、今回は予選4番手と調子の上がらなかったフェッテルが2番手に浮上した。

この後、接触事故の破片を回収するためにセフティカーが2度出動し、その度に、トップハミルトンと後続各車の差が縮まった。
また、再スタート前のセフティカーラップ中に、フェッテルがトップのハミルトンに追突し上にハミルトンに並びかけてぶつけた。
そして、20周目の再スタートの後、今度はフォース・インディア同士の接触によって、赤旗が出てしまった。
赤旗で、またもや各社の差は縮まって、スタートしたがフェッテルはセフティカー中の蛮行に対して10秒ピットストップのペナルティが課され、ハミルトンは赤旗中にいったん外していたヘッドレストが走行中に浮いてしまうトラブルのために、ピットインを余儀なくさせられた。
この間に、トラブルを回避しつついつの間にか上位に進出していたリチャルドがトップに立ち、勝てたレースを不運のために落としたハミルトンを尻目に優勝を飾った。
アロンソは、PU交換ペナルティの19番グリッドからスタートして8位に入って見せたが、PUにもう少しパワーがあれば表彰台も狙えただろう。

次は、オーストリアGPだ。
オーストリアGPの舞台、レッドブル・リンクは古くからあったA1リンクを改修したコースで1周4.3Kmしかない。
レッドブル・リンクは、グランプリコースとしては短い部類に入るが、どちらかというと高速コースだ。
比較的標高が高いのでターボユニッ負担がかかる。
高低差のある独特なコースレイアウトに対応して、PUのエネルギー回生と放出のマネジメントがキーポイントになる。
現在のコース名どおり、ここはレッドブル(スポンサー)のホームレースとなるので、ここ6戦で4リタイヤとフラストレーションの溜まるフェルスタッペンがゴールまで走ってくれればレースは盛り上がるだろう。
レッドブルのマシンにとって、それほど有利なコースではないが・・・。

オーストリアGPは1位ハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ボッタス、4位アロンソ、5位リチャルド、6位ライコネン、7位マッサ、8位サインツ、9位ヒュルケンベルグ、10位バンドールンかな。

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