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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(20)2016 / 11 / 11

ハミルトンがメキシコGPを制した。
今回、ロスベルグは予選でハミルトンに歯が立たず、決勝では無理なレースをせずに2位を確実に確保した。
ハミルトンは残りレースを全勝しないとチャンピオンへの可能性がなくなるから優勝だけを目指して走っているが、ロスベルグは初のチャンピオン・シップ獲得だけを考えて冷静に走っている。
決勝レース、ハミルトンは順調なスタートを決めた後、トップでコーナーに突っ込んでいった。
しかし、この時にかなりのレイト・ブレーキングでリードを広げたため、コース上にとどまることができなかった。
このような場合、ふつうは2番手に順位を譲ることになっているが、ハミルトンはそのまま走行した。
そして、レース・スチュワートは順位を譲る指示を出さなかった。
ハミルトンは、コースアウトによってアドバンテージを得ていないというのが理由だったが、果たしてそうだったろうか?
ハミルトンは、レイト・ブレーキングのおかげで、コーナー入口で2番手とのギャップを広げていて、コースアウトしたのだから、やはり順位を入れ替えるのが正当だろう。

そして、このような判定の考え方が、3・4・5位の順位がタイム・ペナルティによって決まるという結果を引き起こすことになってしまった。
レース終盤、3番手を走っていたフェルスタッペンは、フェッテルに追い上げられて必死に防戦していた。
そして、こらえきれずにコース外に出てしまった。
しかし、フェルスタッペンは、順位を譲らず、スチュワートからの指示はなく、そのままゴールした。
フェッテルはレース中に無線でスチュワートに猛然と抗議した。
フェッテルはこの時、汚い言葉でスチュワートを罵ってしまった。

フェルスタッペンは、レース終了直後に5秒加算され、フェッテルが3位表彰台に上った。
しかし、その後、フェッテルがリチャルドをブロックしたときに危険な走り方をしたと判定され、フェッテルには10秒が加算された。
その結果、フェッテルは5位になるという後味の悪いものになった。
他のスポーツでも同じようなことは起こるが、F1の場合、元ドライバーがレースごとに入れ替わり立ち代わりスチュワートを務めているだけで、判定基準が統一されていなく、即時に判定されないことも多い。
こんな判定基準で、数ポイント差でチャンピオンが決まったりするとやりきれない。
1周目のハミルトンのコースアウトもその時点で順位を入れ替える指示が出ていれば、ロスベルグが優勝していた可能性がある。

メキシコGPの残るポイントフィニッシャーは、6位ライコネン、7位ヒュルケンベルグ、8位ボッタス、9位マッサ、10位ペレスだった。
母国グランプリだったペレスは予選が不調だったのが最後まで響いた。
グティエレスはポイント獲得を逃した。

次は、南米に移動してブラジル・サンパウロだ。
ブラジルGPの開催されるアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェは左回りで高低差のある一周4.3Kmの短いコースだ。
最終コーナーを駆け上がり、ホーム・ストレッチの終わりは下り坂の左コーナーになっている。
毎年、この1コーナーから続くS字コーナーで見ごたえのあるバトルが繰り広げられる。
ブラジルGPでのスターは、言うまでもなく、今年でF1を引退するフェリッペ・マッサだ。
熱狂的な母国クラウドの前で記憶に残る走りを見せてほしい。
もう一人のブラジル人ドライバー、ナスレも頑張ってほしい。

メキシコGPは、1位ハミルトン、2位リチャルド、3位マッサ、4位フェルスタッペン、5位ライコネン、6位フェッテル、7位バトン、8位アロンソ、9位ペレス、10位ロスベルグかな。

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