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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(17)2016 / 10 / 06

マレーシアGPでレッドブルがワン・ツー・フィニッシュを果たした。
優勝はリチャルド、2位にはフェルスタッペンが入った。
本来ならば、1位を独走していたハミルトンが優勝するはずだったが、残り16周というところでメルセデスPUが突然ブローしてリタイヤしてしまった。

ロスベルグは、スタート直後にコーナーに無理をして突っ込んできたフェッテルのせいで大きく出遅れ、後半、失地を挽回したがレッドブルの2台に追いつくことはできず、2位から23秒差の3位でゴールした。
フェッテルは予選でも決勝でもレッドブルより遅いフェラーリでなんとか上位に入るべく、決勝のスタートで前へ出ようとしたが、ちょっと無理をしすぎてしまった。
表彰台の一角に食い込むどころか、レッドブルにワン・ツー・フィニッシュの機会を与え、フェッテル自身が、次戦、日本GPで3グリッド降格ペナルティを受ける羽目になった。
ハミルトンがリタイヤし、ロスベルグが3位で15ポイントを得たために、両者のチャンピオンシップポイント差は23となった。
1位ト2位では7ポイント差があるから、ハミルトンは残り5レース全て優勝しないと、チャンピオンの座をロスベルグに持って行かれることになる。

4位にはライコネンがロスベルグと3秒差でゴールし、ライコネンからさらに30秒遅れてボッタス、ペレス、アロンソが、5位、6位、7位でゴールした。
残りのポイント・フィニッシヤーは、ヒュルケンベルグ8位、バトン9位、パーマー10位だった。

アロンソは、PUをプラクティスで交換・テストしたため最後尾スタートだったが、1周目の混乱を巧みにすり抜けてポジションを上げた。
予選走行をほとんどしなかったアロンソは、新品のソフトタイヤをたくさん持っていたので3ストップ作戦で攻めることになっていた。
アロンソは、3ストップ目のタイミングに運よくセフティカー規制となったため、ロスタイムなくタイヤ交換ができ、7位のポジションを守ることができた。
逆に、バトンは2ストップ作戦で2回目のタイヤ交換後にセフティカー規制になってしまったので、9番手まで落ちてしまった。

暑かったクアラルンプールからわずか1週間あけて、初秋の鈴鹿で戦われる日本GPだ。
鈴鹿サーキットは1962年に完成した(日本最初の高速道路よりも1年早い!)トップクラスのグランプリコースだ。
このコースが無かったら、日本のモータースポーツは今日のレベルまで発展しなかっただろう。
おかげで、F1で優勝した日本製マシンとチャンピオンをとったエンジンはあるが、ドライバーは3位表彰台が3人出ただけだ。
日本社会におけるモータースポーツの地位はいまだに低い。
ヨーロッパではサッカーの次にモータースポーツが人気があるのに・・・。

鈴鹿サーキットは、ホームストレートから高速で飛び込む1コーナー、2コーナーからヘヤピンまで続く難しい中低速コーナー、そして、複数の中高速コーナーとバックストレートからなる後半の高速セクター、急減速を強いられるシケインと下り坂のホームストレートで構成され、ドライバーにあらゆる要素のレーシング・テクニックを要求するコースだ。
世界トップレベルであるF1ドライバー達が腕を試される。

マクラーレンホンダは、アロンソがニューPUで日本GPを戦うことになっている。
バトンは1つ前のバージョンで戦う。
昨年、レース中に「まるで、GP2マシンに乗っているようだ」と言ったアロンソが今年のマシンでどのように戦うか注目だ。
今年の日本グランプリは、土曜日も日曜日も曇りと雨が混ざった天気になるようだから、予選はドライ、決勝はウエットということもあり得る。
そうなれば、作戦とドライバーの技量によってメルセデス一辺倒ではないレースを期待できる。
バトンやフェッテルは、雨がらみのレースが得意だ。
フェラーリとマクラーレンは、鈴鹿での経験とデータが豊富で、これまで何度もも鈴鹿でよい結果を出してきた。

日本GPは、1位ハミルトン、2位バトン、3位フェッテル、4位リチャルド、5位アロンソ、6位フェルスタッペン、7位ヒュルケンベルグ、8位マッサ、9位ペレス、10位サインツかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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