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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(14)2016 / 09 / 02

ベルギーGPでロスベルグが楽な1勝を上げた。
次のイタリアGPでパワーユニットの追加コンポーネントを投入して、後半戦に必要なPU投入によるペナルティを一気に消化する予定だと言われていたハミルトンが、ベルギーGPでそれをやってきた。
多数のコンポーネントを投入すると、グリッ・ドダウン・ペナルティの合計がグリッド数を超え、最後尾スタートになってしまう。
マクラーレン・ホンダのアロンソも同じ理由で最後尾スタートを選んだ。
ハミルトンと一騎打ちする必要のないロスベルグは、決勝でクルージングすればいいだけだった。
スタート前の時点で考えられるリスクといえば、フロントローに並んだフェルスタッペンにスタートで先を越されることだけだった。
フェルスタッペンは、オランダからスパに駆け付けたファンの応援に応えて予選Q3で素晴らしいドライビングを披露し、2番手のタイムを出したのだ。
決勝当日のスパ・フランコルシャンは快晴で、スパ・ウエザーによるかく乱もなさそうだった。
しかし、ここはスパ、何かが起こる。
まず、スタート直後にアクシデントが発生した。
ロスベルグはクリーンスタートを決めた。フェルスタッペンは出遅れ、フェッテルとライコネンに先行されたため無理やりインサイド側に入ろうとして3台が接触、3台ともダメージを受けて後退せざるを得なくなってしまった。
予選5番手だったリチャルドは易々と2番手の位置を手に入れてその位置をキープし、ロスベルグから14秒遅れの2位でゴールした。

3位に入ったのは驚くべきことにハミルトンだった。
ハミルトンは最後尾スタートのおかげでスタート直後のアクシデントに巻き込まれずに済み、3位まで追い上げた。
これで、ハミルトンはPU 交換ペナルティによるダメージを最小限にとどめることができた。
ロスベルグにチャンピオンシップポイントの差を縮められたものの、依然として9ポイントリードしている。
4位と5位には、このところ高速コースでは速いフォースインディアの2台、ヒュルケンベルグとペレスが入った。
フェッテルは1週目のアクシデントの後、6位まで追い上げた。

7位に入ったのは、なんと、マクラーレン・ホンダのアロンソだった。
マクラーレン・ホンダは今回ICEのアップデートを投入してきたが、アップデートの効果をアロンソの手を借りて証明した形になった。
パワーがものをいうスパでメルセデスPUユーザーのウイリアムスを抑えることができたのは収穫だった(アロンソでなければ難しかったかもしれないが・・・)。
8位、9位、10位にはアロンソに抑えられてしまった、ボッタス、ライコネン、マッサが続いた。

次は伝統のイタリアGPだ。
モンッアはもともとバンクのあるアメリカのインディアナポリスのような超高速コースだった。
(日本の富士スピードウエイも開設当初は1.6Kmの直線の後にすり鉢状のバンクが続く高速コースだった)
安全性への配慮から、バンクは使用されなくなり、複数のシケインも設けられたが、それでもスパ・フランコルシャンに並ぶ高速コースであることには変わりがない。
フェラーリとトロロッソにとってイタリアGPはホームレースだ。
長らくフェラーリのドライバーだったマッサはイタリアGPを前にして今シーズン限りでF1から引退スロことを表明した。
夏休み前は3番手チームになってしまったかに見えたフェラーリはベルギーで速さを見せた。
また、レッドブルの復活は本物で、ルノーPUでも高速コースでフェラーリと互角に渡り合うことができる。
夏の終わりのヨーロッパラウンド最終戦、イタリア人の熱い声援を受けた戦いが始まる。

イタリアGPは、1位フェッテル、2位ライコネン、3位ロスベルグ、4位リチャルド、5位フェルスタッペン、6位ヒュルケンベルグ、7位ペレス、8位マッサ、9位バトン、10位アロンソかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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