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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(13)2016 / 08 / 26

ハミルトンはドイツGPに優勝した。
ハミルトンは7月4連勝だ。
これで、チャンピオンシップポイント2番手のロスベルグに19ポイント差をつけたことになる。
ハミルトンは後半戦に向けてPU 交換ペナルティでスターティンググリッドのダウンを強いられるから、これからの後半戦はロスベルグと肩を並べた戦いとなる。
ロスベルグは、予選のQ3で見事なラップを刻み、ポールポジションをとったことからホーム・グランプリ優勝に向けて順調なスタートを切ったかに見えていた。
ハミルトンはQ3でミスしたためにポールをとれなかったことにひどく不機嫌だった。
しかし、ロスベルグが決勝のスタートでもたつき、1コーナーまでにハミルトンがトップに立ったことで立場は一瞬にして逆転してしまった。
ロスベルグはレッドブルの2台にも抜かれ4番手まで落ち、レース終盤でフェルスタッペンをコーナーのアウト側に追いやったことによって、5秒のペナルティを受け、結局4位でレースを終えることになる。

一方、スタートでロスベルグを置き去りにしたレッドブルの2台は、パワー・サーキットのホッケンハイムであるにもかかわらず、優れた空力とシャシー性能を武器に順位を守り通し、リチャルドが2位、フェルスタッペンが3位でゴールした。
今回、フェルスタッペンはペースの速かったリチャルドに2位を譲った。
これでレッドブル・チーム内の軋轢も少しは弱まっただろう。

5位と6位にはフェラーリの2台フェッテルとライコネンが入った。
フェラーリはシーズン中盤から3番手チームに落ちてしまったようだ。
テクニカル・ディレクターのジェイムス・アリソンはドイツGP後チームを辞めることになってしまった。

マクラーレン・ホンダの二人は、パワー不足のせいで予選は12番手と14番手に甘んじたが、決勝ではバトンが頑張って8位に入った。
ホンダPUはメルセデスPUにはまだまだ遠く及ばないがエネルギー・マネジメントが及第点に達しているようで、パワー・サーキットでも決勝は中盤で争うことができるようになった。

長い夏休みが明けて、次はベルギーGPだ。
ベルギーGPが行われるスパフランコルシャン・サーキットは、長いストレートを駆け上がる前半とテクニカルな下りから構成される伝統のコースだ。
PU全開区間が多いのでメルセデスPUユーザにとって有利なコースだ。
また、コース全長が7Kmもあるのでコース途中でトラブルに見舞われるとピットまで戻るのに時間がかかってしまう。
ホンダはベルギーから改良したICE(内燃機関、エンジン)を投入する。
ハミルトンはイタリアGPでPU交換ペナルティを受けるつもりらしいのでベルギーは手持ちのPU で走る。
ハミルトンは、ポールをとって先行逃げ切りでPUを労わりたいところだろう。ベルギー人F1ドライバーとしてはバンドーンがいるが、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーなのでレギュラードライバーのバトンかアロンソにトラブルでも起こらない限り出場はない。
スパはドイツ国境に近いのでドイツ人ドライバー達にとってはホーム・グランプリのようなものだ。
フェッテルはスパでは何度か巧みなスタートを披露している。
レッドブルは空力が良いのでパワー・サーキットでも意外に速い。
フォースインディアとウイリアムズはポイントの稼ぎどころだ。
スパ・ウエザーでレース中に雨が降り出すと面白いレースになるのだが・・・。

ベルギーGPは、1位フェッテル、2位ハミルトン、3位ロスベルグ、4位リチャルド、5位ライコネン、6位ヒュルケンベルグ、7位バトン、8位アロンソ、9位ペレス、10位マッサかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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