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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(11)2016 / 07 / 22

ブリティシュGPはハミルトンの3年連続優勝で幕を閉じた。
ハミルトンは、ウエットからドライへのコンディション変化をものともせず(むしろイギリス人だから慣れているか)予選・決勝を通じてグランプリを制した。
ハミルトンに続いて6.9秒差でフィニッシュしたのはロスベルグ、さらに1.3秒差でフェルスタッペンがゴールした。
しかし、ロスベルグはレース終盤にギヤボックス・トラブルに見舞われた際に、ピットから有利になる情報を(7速を飛ばしてシフトする)得たとして、レース後、10秒加算ペナルティを課せられた。
このため、公式記録は、フェルスタッペン2位、ロスベルグ3位となった。
ピットがロスベルグに無線で対処方法を教えてしまったためだが、ドライバーも教えられなかったよりは少し有利になったという裁定だった。
ピットからドライバーにマシン操作に関する指示をしてはならないという規則に沿ったもので、ルールを厳格に適用することによって公平さが保たれた。
ロスベルグは、せっかく自力でフェルスタッペンを抜いたのに不運な結果になったが、ギヤボックス・トラブルでリタイヤするよりはいいだろう。

これで、ロスベルグとハミルトンのチャンピオンシップポイント差は1となった。
しかし、ハミルトンは、ポイント上ではロスベルグと並んでも、前半戦でパワーユニット・コンポーネントのトラブルが続いたせいで、ターボとMGU-Hは5基目のコンポーネントを使っている。
これらのコンポーネントが壊れればシーズン規定数を使い果たすことになり、6基目を投入する時点でグリッド・ダウン・ペナルティを受けることになる。
ハミルトンはグリッド・ダウンによる不利を少しでも少なくするため、5基目が壊れなくても、パッシングのしやすいコースで早めに6基目を投入したいと考えているようだ。

ブリティシュGPの結果をチーム別見ると、メルセデスが1位・3位、レッドブルが2位・4位、フェラーリが5位・9位、フォースインディアが6位・7位、トロロッソが8位・10位となっている。
フェラーリの代わりにレッドブルがメルセデス追撃の旗手になりつつあることがよくわかる。
レッドブルは空力が良いため高速コースでもメルセデスについていくことができる。メルセデスとレッドブルのタイム差も縮小してきた。

次はハンガリーGPだ。
ハンガリーGPが東欧最初のF1GPとして開催されたのは1986年に遡る。
パーマネントコースながら延長が4.3Kmと短く、タイトなコーナーが多いため決勝でのパッシングは難しい。
予選順位が極めて重要になるコースだ。
バトンは2006年のハンガリーGPで猫の目のように変わる天候の中、自身の初優勝とホンダ・ホンダの3勝目を飾ったコースだ。
今のマクラーレン・ホンダには適しているコースだ。
かつて絶大なパワーを誇り、ブリティッシュGPで1-4位を独占したホンダ・エンジンを知る者にとっては寂しい限りだが・・・。
ハンガリー人のF1ドライバーはいないが、ロシア人のクビヤトには近隣のロシアからファンが詰めかけるだろう。
トロロッソに移籍させられてからはぱっとしないクビヤトは、ここいらで結果を出さないと来年はない。

ハンガリーGPは、1位フェッテル、2位リチャルド、3位バトン、4位アロンソ、5位ライコネン、6位フェルスタッペン、7位クビヤト、8位サインツ、9位ヒュルケンベルグ、10位ペレスかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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