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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(9)2016 / 07 / 01

ヨーロッパGPはロスベルグが2位以下を寄せ付けず圧勝した。
ロスベルグは予選から圧倒的に速く、このコースに波長の合わなかったハミルトンは自滅して5位に終わった。
ハミルトンは、このレースで優勝してポイント差を解消してチャンピオンシップ争いで有利に立つことを目論んでいただろう。
どっこい、今年のロスベルグは一味違う。
概して、市街地コースはロスベルグのほうがハミルトンより得意なようだ。
フェッテルは、このコースに合わせてうまくセッティングできなかったフェラーリを2位でフィニッシュさせた。

3位に着けたのはモナコGP以来、絶好調のペレスだった。
ペレスは、予選Q3で2番手のタイムをマークして周りを驚かせたが、フリー走行中のクラッシュで破損したギヤボックスを交換したことによるペナルティで5グリッド降格となり、決勝スタートは7番グリッドからスタートした。
そして、決勝レースでも見事な走りを見せたペレスは、表彰台をもぎ取った。
ペレスはロスベルグと同じく市街地コースが好きで、トラクションのかからない状況をうまくコントロールする術を持っている。
昨年は空回りが目立ったペレスだったが、ここにきて急速に評価を取り戻しつつあり、来年のフェラーリ・シートが取りざたされるまでになってきた。

以下、4位ライコネン、6位、ボッタス、7位リチャルド、8位フェルスタッペン、9位ヒュルケンベルグ、10位マッサの順でゴールした。
マクラーレン・ホンダはバトンが11位、アロンソがトラブルでリタイヤというカナダGP同様の結果に終わった。
予選前のプラクティスではバトンが好タイムを出していたが決勝の結果には結びつかなかった。

2016年シーズンも第7戦カナダGPまでにすでに1/3を消化して、ヨーロッパGPからヨーロッパ・ラウンドの7戦が続く。
今シーズンは、メルセデスの二人、ハミルトンとロスベルグだけをとってみても最後までもつれそうだ。
他のチームでも、フェラーリが展開によっては優勝を狙えるようになってきたこと、レッドブルもトップ3を狙えるようになってきたことでグランプリごとの展開から目が離せない。

次のオーストリアGPは、レッドブルリンクで行われる。
A1リンクはエステルライヒリンクをショート・カットしたものだが、レッドブルリンクは2014年のF1開催再開に合わせてA1リンクを近代化させたものだ。
全長は4.3Kmと短くコーナー数も少ない単純なレイアウトだが、周回数が多い。オーストリア人F1ドライバーと言えば3回のワールドチャンピオンに輝いたニキ・ラウダが有名だが、もう少し遡るとヨッヘン・リントというF1ドライバーがいた。
リントは、1970年に、シーズン途中のイタリアGPで事故死したが死後も合計ポイントで抜かれることはなくチャンピオンとなったのだった。
ロスベルグは、2014年、2015年と2連勝している。
ハミルトンは、ここで勝ってヨーロッパGPの失地を回復し、次の母国GPに弾みをつけたいところだろう。

オーストリアGPは、1位ロスベルグ、2位リチャルド、3位フェッテル、4位アロンソ、5位サインツ、6位ライコネン、7位ヒュルケンベルグ、8位マッサ、9位バトン、10位グロージャンかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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