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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(8)2016 / 06 / 17

カナダGPはモナコに続いてハミルトンが2連勝した。
ハミルトンはF1デビューイヤーの2007年カナダGPがF1初優勝だから、ジル・ビルヌーブ・サーキットが好きなようだ。
カナダGPにハミルトンが優勝したことによって、ロスベルグとハミルトンのチャンピオンシップポイント差が一気に縮まり、9となった。
2位には5秒差でフェッテルが入った。
予選3番手だったフェッテルはフロントローのハミルトンとロスベルグがスタートで出遅れる隙をついて巧みに前へ出てトップに立った。
しかし、ハミルトンがウルトラ・ソフト+ソフトのワンストップで走り切ったのに対し、フェッテルはウルトラ・ソフト+スーパー・ソフト+ソフトのツーストップだったため逆転されてしまった。
セフティカーが出ていれば結果が逆転していたかもしれない。
ボッタスはフェッテルからさらに41秒も離されてゴールした。
ボッタスはウイリアムズに今シーズン初の表彰台フィニッシュをもたらした。

4位に入ったのは、フェルスタッペンだ。
フェルスタッペンは、レース序盤でリチャルドのほうが速かったのにポジションを譲らず走り切っての4位だ。
リチャルドは序盤に前へ出られなかったことが響いて7位に終わった。
もし、フェルスタッペンがリチャルドを前に行かせていたらリチャルドは表彰台も可能だった。
5位に終わったロスベルグは、スタートで出遅れ、第2・第3コーナーでハミルトンと並んだ時に行き場を失い、大きく後退したことが最後まで響いた。
後続は、6位ライコネン、8位ヒュルケンベルグ、9位サインツ、10位ペレスの順でゴールした。

新型のターボチャージャーを投入したマクラーレン・ホンダはアロンソが11位、バトンが火煙を出してリタイヤトいう結果に終わった。
マクラーレン・ホンダは昨年よりは確実に進歩しているが、ライバルたちも手を休めているわけではない。
フェラーリはモナコでは振るわなかったが、カナダには新しいエアロパーツを投入してきた。
フェッテルのドライビングのおかげもあって予選タイムでポールシッターのハミルトンとのタイム差を0.18秒差まで縮めた。
これは、天候・アクシデントなどの不確定要素なしで対等に決勝を戦うことのできるレベルだ。
レッドブルはベストシャシーとルノーPUのアップデートによって3強に返り咲きつつある。
上位チームはレースごとに進化している。
おかげで、メルセデスの二人芝居ではなく、ドライバーの個性がぶつかり合う戦いが見られるようになって来た。
コースごとに、上位3チーム・6人のドライバーのうちだれが優勝するかわからない状態になってくれると嬉しい。

ヨーロッパGPは、カナダGPのわずか1週間後にアゼルバイジャンで開催される。
コースは首都バクーの市街地に設けられている。
全チーム、ドライバーともに初のコースだ。
今回、ウルトラ・ソフトタイヤは用意されないので、未知の路面とタイヤのマッチングをどうするかチームのセッティング能力が試される。
コースの特性はカナダGPのジルヌーブ・サーキットに近いとされているが未知数だ。
2.1Kmの長いストレートがあるのでメルセデス勢には有利なように見えるが、カナダでフェラーリとレッドブルはメルセデスに肉薄していたからここでも面白い戦いが見られるだろう。

ヨーロッパGPは、1位フェッテル、2位リチャルド、3位ハミルトン、4位ロスベルグ、5位アロンソ、6位ライコネン、7位マッサ、8位サインツ、9位ペレス、10位グロージャンかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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