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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2016(4)2016 / 04 / 28

チャイナGPは、ロスベルグがライバルたちのトラブルを尻目に独走状態で優勝した。
これでロスベルグは開幕3連勝だ。
2位にはフェッテルが入った。
フェッテルは、スタート直後にアクシデントに遭いながらも、タイヤ交換のタイミングにセフティカーの入ったおかげで失地を挽回することができた。
3位には、スタート直後にフェッテルのインに無理やり飛び込んでアクシデントの原因を作ったクビヤトが入った。
4位のリチャルドは、オープニング・ラップで先頭に立ち、リアタイヤのバーストでせっかくのポジションを失ったが見事な追い上げを見せた。
レッドブルは、なんと、ルノーPUで3位・4位だ。
レッドブルのシャシー力は驚異的だ。
予選で2番手につけたリチャルドのドライビングによるところも大きいが。
5位には、1周目にクビヤトを避けたフェッテルと接触したためにウイング交換を強いられ、大きく後退したライコネンが入った。
予選から調子が良かっただけに1周目のアクシデントが悔やまれる。
6位にはマッサがつけた。
7位に入ったのはハミルトンで、予選時のトラブルのためノータイム扱いとなって最後尾スタートした直後、ナスレと接触してフロントウイングを失った。
その後、ウイング交換のため大きくタイムロスした。
それでも、完全ではない車を駆って粘り強く追い上げ7位に入った。
8位と9位にはポイント・フィニッシュの常連となった、フェルスタッペンとサインツが入り、ボッタスが10位に滑り込んだ。
接触でパーツが飛び散ったためセフティカーが入ったが22台全車が完走したレースとなった。
第1戦と第2戦で大活躍したグロージャンとハースは今回ノーポイントに終わった。
マクラーレン・ホンダは、予選Q2のアタックラップに赤旗が出たためにタイムが出せず、Q3に進めなかった。
決勝では、2ストップ戦略をとったが、これも裏目に出て2台とも入賞を逃した。
マクラーレン・ホンダに決勝でトップ6を走るだけの競争力はまだない。

今年のF1は、2014年と2015年より格段に面白い。
マシン面では、フェラーリがレースになる程度にメルセデスに近づきつつあることと、レッドブルのシャシー力の高さが予想をはるかに上回っているのが大きな要因だ。
昨年低迷したマクラーレン・ホンダと今年新規参入したハースが中団グループを走る実力を持ち、他車から大きく離されたテールエンダーはマノーぐらいになった。
ドライバー面では、これまで大事なレースで不運が重なったロスベルグにマシントラブルが少なく、逆に、ハミルトンが不運に見舞われているため、今年のチャンピオンシップポイントは現時点で大きな差がついている。
それでも、2年連続チャンピオンを獲ったハミルトンは動じるそぶりを見せない。

次は秋開催から春開催に変わったロシアGPだ。
ストリート舗装に近いのでタイヤも磨耗が少なくタイヤには易しいコースだ。
雨にでもならない限りタイヤ作戦による逆転の余地は少ないから、マシンとドライビングの勝負となる。
レッドブルがこのコースでも速ければ、高速コース以外ではどこでも上位に食い込める実力があることの証明だ。
クビヤトはホーム・グランプリなのでエキストラ・パワーを出すだろう。

ロシアGPは1位ハミルトン、2位フェッテル、3位ライコネン、4位マッサ、5位リチャルド、6位クビヤト、7位アロンソ、8位サインツ、9位バトン、10位ハイドフェルドかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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