メキシコGPは、ロスベルグがハミルトンを押さえて優勝した。
ロスベルグは予選からハミルトンより速く、4GP連続のポールポジションを獲り、今回は決勝でもハミルトンに屈することなくトップでゴールした。
鈴鹿あたりから決勝でこのような走りができていれば、チャンピオンシップは最終戦まで決まらなかったかもしれない。
3位には、ボッタスが入り表彰台の一角を占めた。
ボッタスは、もらい事故などでこのところついていなかったので久々の表彰台はとてもうれしそうだった。
4位と5位にはクビアトとリチャルドのレッドブルコンビ、6位にマッサを挟んで7位と8位にはフォースインディアのヒュルケンベルグとペレスが入った。
9位にはフェルスタッペン、10位にはグロージャンがつけた。
予選では、フェッテルがポールのロスベルグから0.37秒差の3番手に着けた。
シンガポールGPのような特殊要因に依らずにメルセデスとフェラーリの予選結果がこれほど近いと今後のグランプリレースに期待が持てる。
残念ながら、メキシコGPの決勝ではフェラーリは2台とも自滅してしまい、メルセデスとの接戦を見ることはできなかった。
久々に開催されたメキシコGPはドライバーたちの評判がよかった。
日本の「おもてなし」とは違う「ラテンの情熱」が吹き出すような観客と、大スタジアムの正面からマシンが現れて、スタジアム間を駆け抜けていく観客席レイアウトがレース中のドライバーと観客を一体化させているところがすばらしい。
反面、観客席の手前でマシン同士が接触してマシンが飛んでしまうようなことがあれば危険なのだが・・・。
フェルスタッペンは、ここメキシコでも非力なルノーPUを積んだセコンド・チームのトロロッソで予選8番手、決勝9位と結果を出している。
フェルスタッペンは、このまま行けば、将来フェラーリに乗ってチャンピオン争いをする存在になる可能性のあるドライバーだ。
ファースト・チームのレッドブルに乗るクビアトもうかうかしてはいられない。
メルセデスに接近しているのはフェラーリだけではない。
レッドブルの開発力もすばらしい。
レッドブルはルノーPU ながら、予選4位・5位でメルセデスから0.92秒しか離されていないし、決勝でも4位と5位だった。
シャシーと空力はPUよりは開発規制が緩いといわれるものの、ほとんどアップデートされていないルノーPUでこの成績は見事だ。
そのレッドブルとトロロッソはルノーと袂を分かってしまったので来年から積むPUがまだ決まっていない。
2017年から積む予定だったVWのPU の件も白紙に戻ってしまった。
2015年のF1も残すところ後2戦、次は、ブラジルGPだ。
ブラジルGPの開催されるインテルラゴスのコースは、F1初期のブラジル人ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェの名を冠している。
左周り(反時計回り)で高低差があり高速の外周部分とテクニカルなインフィールドによって構成され一周4.3Kmの比較的短いコースだ。
近年、ブラジル人の期待を一身に背負ってきたマッサはこのコースではすばらしいく速い。
今年は、ナスレも加わってブラジル人コンビの好成績を期待したい。
ブラジルGPは、1位ロスベルグ、2位フェッテル、3位マッサ、4位ライコネン、5位ボッタス、6位フェルスタッペン、7位アロンソ、8位クビアト、9位ナスレ、10位バトンかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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