メルセデスの優位はイタリアGPでも崩れず、ハミルトンが圧勝した。
2位にはホームグランプリのフェラーリを駆るフェッテルが入った。
そして、3位でゴールしたのは、長い間フェラーリで戦い、テフォッシお気に入りのどらいばー、マッサだった。
イタリアGPの結果としては、フェラーリ・フェッテルの優勝に次ぐらいすばらしい結果だったのではないだろうか。
イタリアGPでは、表彰式になるとグランドスタンド前ゲートが開けられ、コースになだれ込んだ観客がホームストレートを埋め尽くして、勝者を祝福するのが恒例となっている。
表彰台のドライバーが三人三様に本当にうれしそうな顔をしていたのが印象的だった。
決勝レースは、スタートでほぼすべてが決まってしまった。
予選2番手のライコネンがスタート位置で立ち往生してしまう中、ポールポジションのハミルトンと予選3番手のフェッテルが好スタートを決めた。
レース終盤まで3番手につけていたロスベルグはゴールまで後2周というところでPUの不調のためにリタイヤしてしまった。
ロスベルグのマシンは今回投入された新PUに予選でトラブルが発生し、旧PUに載せ換えたが、何レースも戦ったPUの寿命がゴール直前に絶えてしまった。
ウイリアムズの2台は予選からの好調を決勝でも持続して3・4位に入った。
5位には、スタートの頓挫からすばらしいスピードで追い上げたライコネンがつけた。
ブリティシュGP以来アップデートが成功したフォースインディアのペレスとヒュルケンベルグが6・7位に入った。
パワー・サーキットのモンツァではメルセデスPU ユーザが圧倒的に有利で、そこにフェラーリが何とか割って入ったという感じのレースだった。
ここでは、レッドブルの優秀な空力パッケージもメルセデス・パワーの前には歯が立たなかった。
フェラーリはメルセデスとの差をかなり詰めてきたように見える。
予選タイムも0.2秒差だったから予選が遅いといわれるフェラーリにしては上出来だ。
しかし逆に決勝レースではフェッテルはハミルトンに25秒の差をつけられた。
しかも、ハミルトンはマージンを残して走行していたがフェッテルは目いっぱい攻めての結果だった。
ホンダ尾PUはMGU-H(熱エネルギー回生装置)の効率が悪いためにPU全体としで使えるパワーがかなり劣っているらしい。
マクラーレン・シャシーの空力も良くはないので道のりは遠い。
シンガポールGPが最初始まった時は、「F1にナイト・レース?」という受けとめ方だったが、不思議なもので、今年で8年目となり定着してしまった。
ヨーロッパの人たちにとっては日曜日の午後にF1が見られるのは魅力だろう。
シンガポール人は、暑い昼間を避けて夜になって少し気温が落ちてから遊ぶので、現地の時間帯ともマッチしている。
マシンも昼間ほど熱に悩まされなくていい。
シンガポールは、市街地コースなので路面のミュー(摩擦係数)が低くストレートが短いので、モナコに次いでメルセデスのアドバンテージが少ないコースかもしれない。
アロンソ、バトン、フェッテルはオール・ラウンダーだが、ロスベルグ、マルドナド、ペレスはストリートコースを得意とする。
ロスベルグはイタリアGPの不運をここで取り戻したいだろう。
シンガポールGPは、1位フェッテル、2位ライコネン、3位ロスベルグ、4位リチャルド、5位アロンソ、6位バトン、7位クビアト、8位ボッタス、9位マルドナド、10位ペレスかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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