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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2015(5)2015 / 05 / 08

バーレーンGPはまたもやハミルトンの優勝で幕を降ろした。
しかし、バーレーンGPのスターはライコネンだった。
ミディアム・タイヤで驚異的なラップタイムを出し続け、ピットからのソフトタイヤへの交換の連絡に疑問を投げかけるほどだった。
ファーステスト・ラップをたたき出して最後までハミルトンを追い続けた。
レースが気温の高い昼間に行われていたらハミルトンの前でゴールしたかもしれない。

ロスベルグは、スタートでフェラーリ2台に割って入られたのが最後まで響いて3位に甘んじた。
フェッテルは中盤までロスベルグと競っていたが終盤ボッタスに攻め立てられた際にコーナー出口で片側の車輪をコース外に落としてしまった。
このため、フェッテルはフロントウイングにダメージを負ってピットインし、ボッタスに4位の座を奪われた。
6位と7位にはマシンの力不足にもかかわらず実力を示したリチャルドとグロージャンが入った。

予選ではメルセデスのハミルトンとロスベルグがポールと3番手に着けたのに対して、フェラーリのフェッテルとライコネンが2番手と4番手に着けたから、フェラーリは、対等とまではいかないまでもメルセデスと戦えるだけの実力をつけてきている。
今後、メルセデスが大幅に性能アップしてこない限りワールドチャンピオン経験者二人をそろえるフェラーリがカナダGPあたりから優位に立つ可能性がでてきた。

最もドライバー力があるといわれるアロンソは、今回11位に入った。
バトンはマシントラブルで決勝のスタートが切れなかったが、アロンソは予選で14番手に着け、決勝でも10位のマッサに数秒差まで迫ってゴールすることができた。
開幕戦オーストラリアGPの状態から比べれば中下位のマシンとは決勝で戦える状態にはなってきている。
とはいえ、トップのメルセデスとは予選タイム差がまだ2秒以上あるので道のりは長い。

1988年からのマクラーレン・ホンダはあまりにも強かったので、いきなり今年から同じようなシーンが再現されると期待されるのも止むを得ないと思うが、1983年のスピリットに始まり、ウイリアムズ、ロータスのシャシーとともにエンジン開発を続け、5年後の1988年になってマクラーレンと組んで初めてチャンピオンを獲得した。
メルセデスにしても1990年にイルモアに資本参加して近代F1のエンジン技術を学び始めてからマクラーレンとともにチャンピオンをとるまでに8年かかっている。
F1のパワーユニットは地上最速でバトルするF1用なのだからそんなに簡単に熟成できるものではない。

カタルーニャ・サーキットは、1991年以来スペインGPの舞台となっているので各チームとも豊富なデータを持っている。
1kmのホームストレート以外は中低速コーナーが連なった、鈴鹿を少しシンプルにしたようなコースだ。
フェラーリは、予選順位が良くてバーレーンGPの時と同じようにメルセデスのワンツーを許さないポジション取りができれば優勝の目がある。
スペインGPがホームレースのアロンソ、サインツ、メルヒの走りにも注目しよう。

スペインGPは、1位フェッテル、2位ハミルトン、3位ライコネン、4位ロスベルグ、5位マッサ、6位サインツ、7位ボッタス、8位ナスル、9位アロンソ、10位バトンかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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